【Gladiator018】竹本啓哉が、笹晋久にスプリット判定勝ちも両者に課題が残るファイトに
【写真】終盤、この形が続いた。勝つために、もう一つ何かが必要な笹と竹本だった(C)MMAPLANET
<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
Def.2-1
笹晋久(日本)
序盤の打撃戦で、竹本が左ストレートを当て、笹も左フックを打っていく。意外にも精度が高かったのが竹本で、頭が突っ込むような組み狙いからに反応する笹にパンチを入れていく。
そしてシングルレッグから引き込み、笹を煽りつつハーフガードへ。竹本がバックを伺うが、ここは笹がリバースハーフでトップを取り切る。
笹が正対し、足を抜きに掛かると竹本はギロチンに捕え、2分近くをホールドする。
時間の経過を待つ事実上の掛け逃げ状態から、残り30秒になった時点でオモプラッタに移行したところで時間となった。
2R、ジャブから右フックを振るう笹、竹本もジャブを伸ばし組みには姿勢を低くして防御し、自らのダブルレッグを仕掛ける。これは遠く、切った笹がジャブ、竹本は組まれてもダーティーボクシングで殴っていく。
右ジャブを当てた竹本に対し、笹も左フックを返すが、両者ともパンチは軽い。テイクダウンのフェイクを織り交ぜた打撃戦が続き、笹の左右のフック、竹本はダーティーボクシングでボディを殴る。
竹本のテイクダウン狙いをスプロールし、がぶった笹。竹本が引き込んでハーフガードを取る。
上体を起こした笹の左のパウンドに対し、竹本が下から鉄槌を打ち込む。セコンドの鶴屋浩の「打て。打て。なぜ打たない」という声にも、さほどパンチの数が増えない笹とハーフでの状態で、スクランブルには持ち込まない竹本の戦いは、そのままタイムアップとなり、2-1で竹本に凱歌が挙がった。
敗れた笹は悔いが残る一戦、勝った竹本も──取り切る、2R制圧という成果がないなかでの安全パイ・ファイトに終始しており、裁定結果が逆をいく可能性もあっただけに課題の残る試合となった。