この星の格闘技を追いかける

【DEEP107】フェザー級戦線トップ=神田コウヤと対戦、青井人「何をやってきても別にエェかなって」

【写真】 楽しめるのが一番――だ(C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP107で青井人が神田コウヤと対戦する。

修斗でプロデビュー後、連勝で環太平洋王座挑戦にまでこぎつけた青井は、そこでの敗戦からリズムが崩れたかのように逆転負けを連続して経験した。

心機一転、RIZIN経由でDEEPに戦いの場を移した青井は、かつての勢いを取り戻している印象を2月の木下尚祐戦で見せていた。DEEPフェザー級戦線のトップである神田戦を前に青井に心境の変化、そして戦ううえでの違いを尋ねた。


――神田コウヤ選手との試合が近づいてきました。今の気持ちを教えてもらえますか(※取材は5月5日に行われた)。

「今の気持ちは別にいつもと変わらないです。普通の……普段通りなんと、あとは楽しみかなぁ」

――修斗での連敗、RIZINでも乗り切れていない風だった青井選手ですが、2月のDEEP初戦=木下尚祐戦では吹っ切れたというか、連勝街道中のような勢いが感じられる勝ち方でした。何か心境の変化があったのでしょうか。

「今年に入ってぐらいから、メンタルや考え方が変わりました。以前は試合前には不安があって、今は相手と関係なくてそういう気持ちがなくなりました。自分が今やっていることを試合という場で出せるのかが楽しみになりました」

――では連勝中なども、不安が多かったのですか。

「前は緊張して、いっぱいいっぱいになっていました」

――そのような精神状況だったとは思いもしなかったです。イケイケどんどんのような感じで戦っていたのだと思っていました。

「全然余裕はなかったです。ずっと不安でしたし。ただ、何か意識して変わったわけじゃないんです。色々な人と話したりして、心境が変わってきて。前の試合も緊張は多少はしていましたけど、恐怖心とか不安はなかったです」

――恐怖心と不安がないと、やはり動きも変わるという感覚はありましたか。

「う~ん、どうなんですかね。動きとかスタイルは練習で変わっていたので、以前とは比較できないのですが……精神的な部分で変わったかどうかは、なんともいえないです。あんまり変わっているとは思わないですし」

――攻め疲れて逆転負けが続き、攻めることが怖くなるのかもしれないと思っていたのですが、全くそんなことはなかったですね。

「まぁ、動きは練習通りです。戦っていて相手が弱ったり、効いたと思ったら本能的に行きます。そこに至るまでで、昔はひたすら打って、投げてという部分があったんですけど、そういう部分は練習で修正してきました。そういう風に色んなところを直して、今に至るっていう感じです」

――今回の対戦相手の神田コウヤ選手は、牛久選手に挑戦した試合も互角でした。そう考えると日本のフェザー級のトップの一角にいると考えることができます。どのような印象を持っていますか。

「背が高くて、リーチがある。打撃もオールラウンダーで勢いもある。気持ちも強くて、良い選手やなと思います。こっちの攻撃をかわしてパンチがあったり、ヒザもあるのでそこは危ないかなぁと思います。

当たったら倒れるかもしれないし。組みもレスリングがベースで強いですし、なんでもできるイメージです。相手に合わせた攻撃が上手いです」

――そのような神田選手に対して、青井選手は自分のどこに自信を持って戦いますか。

「う~ん、全部ですかね。全てにおいて自信はあるし。それでやられたら、しょうがないかなって(笑)。僕は練習中から自分を貫き通すことを考えているので、神田選手が何をやってきても別にエェかなって思っています」

――ある意味、DEEPに戦場を移した時点でキャリアの再構築的なところはあるかと思いますが、現状の目標はどこにおいていますか。

「もちろん神田選手に勝つことなのですが、そこから先は取り敢えずDEEPのベルトは獲りたいです。それは神田選手に勝った直後の試合でも良いし、数試合挟んでも構わないです。とにかく色々な人戦ってみたいです」

――では日曜日の試合、どのようなところをファンの皆さんに見てほしいですか。

「修斗時代の僕と違うところ。木下戦とも違うところ。毎日進化しているので、その進化したところと楽しんでいるところを見てほしいです。今は前よりMMAが楽しいので」

PR
PR

関連記事

Movie