この星の格闘技を追いかける

【PFL2022#03】計量失敗の王者ブラダボーイを圧倒。レアルが判定勝ちしCS出場選手が2~4位を占める

<176.4ポンド契約/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.3-0:30-26.30-27.29-28
レイ・クーパー3世(米国)

体重オーバーで勝ってもマイナス1Pが確定している2度の世界王者ブラダボーイが、チャレンジャーシリーズ勝利からスクランブル出場となったレアルに左フックを振るう。レアルもフックも返すところでダブルレッグに出たクーパーは、受け止められ逆にケージを背負う展開に。体を入れ替えたクーパーはヒザを受けて離れると、サウスポーからオーソに構えたレアルに2度目のダブルレッグを仕掛ける。これも切って押し返したレアルは、ヒザをボディに連続で入れる。

例え敗れても3Pを手にできるレアルは、さらなる加点を目指して攻勢を続けボディを殴っていく。拳、ヒザでボディ、肩で顔面を殴るレアルは、クーパーのレベルチェンジからのダブルも切って離れる。右カーフから左フックを振るうレアルは組まれても、鋭いヒザを続ける。クーパーはシングルも切られ、ついにヒザを顔面に設ける。さらに右ジャブをダブルで当てたレアルは、飛びヒザから首相撲&ヒザの連打で初回を完全に取った。

2R、右カーフを蹴られ姿勢を乱したクーパーがダブルレッグへ。余裕をもって切るレアルは、左ローで再びクーパーを崩させる。跳びヒザの着地にシングルレッグを合わせて、一瞬のテイクダウンを決めたクーパーに対し、レアルはすぐに立ち上がりスクランブルでもバックを許しきらず離れて左ミドルを入れる。

さらに左を効かせたレアルは、嫌がったクーパーのシングルレッグをスプロールしてパンチを入れる。しっかりと頭を押して足を抜いたレアルがパンチからヒザ蹴り、クーパーはテイクダウン狙いも切られる。アナコンダを仕掛けつつ、バックに回ったレアルは後方から殴り、クーパーが立ち上がると離れて左ハイを放つ。残り90秒、左右のローから左ジャブを入れたレアルは攻め急がず、クーパーのステップインを待つ。

クーパーは手数が少なく、テイクダウンも狙えない状況で左オーバーハンドを空振りする。インローを蹴ったレアルがこの回も取った。

最終回、レアルの左ストレートに左フックをクーパーが合わせようとする。ワンツーで前に出たクーパーのダブルレッグを切り、右をレアルがヒットさせる。しゃがみこむようにシングルに出たクーパーは殴られながら、右足を取って束ねていく。足を抜いたレアルは、後方からワキ腹にヒザ蹴り。立ち上がるとボディにニー、さらにパンチで腹をえぐる。レアルも攻め疲れの様子が見えるが、首相撲でヒザをボディに入れる。

一旦離れた両者、組んだクーパーがケージに押し込む。レアルはヒザ蹴り&ワンツー、クーパーは左フックから右アッパーカットを振るう。なぜか組みにいったレアルは、がぶられギロチンに捕らえられそうになる。頭を抜いたレアルはローからクリンチ、離れてクーパーが左右のフックをヒットさせる。レアルも下がらずパンチを振るい――攻撃が続かないクーパーに組みつく。クーパーも離れてワンツーフック、アッパーをボディに打ち込んだところで時間に。

計量失敗の影響がどこまであったか分からないが、チャレンジャーシリーズの第2週で勝利したジャラ・フセイン・アルシラウィ、ディラノ・テイラーに続き、レアルが判定勝ちで3Pスタート。1位のロリマクに続くプレイオフ圏内の4位までの選手はチャレンジャーシリーズ出場選手で、クーパーはマイナス1Pで最下位となった。


PR
PR

関連記事

Movie