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【Bellator280】計量終了 投げっぱなし内股&浴びせ蹴り、フランスの奇天烈ファイター=ギャロンに注目

【写真】ギャロンのド派手なKOを見るなら、今のうちだ(C)BELLATOR

6日(金・現地時間)、フランスはパリのアコー・アリーナで開催されるBellator280「Bader vs Kongo 2」の計量が行われている。

メインは2019年9月の再戦=世界ヘビー級選手権試合、王者ライアン・ベイダー×チーク・カンゴ戦だ。前回の対戦ではテイクダウンからコントロール&パウンドとベイダーが圧倒していたが、指が目に入ってしまいカンゴが続行不能となりノーコンテストに終わっている。


この後、ベイダーはもう一つのベルト=世界ライトヘビー級王座をワジム・ネムコフに明け渡し、ライトヘビー級ワールドGPでも準決勝敗退――から今年の1月にヘビー級王座を防衛しており、直近の戦績は2勝2敗だ。

対して、この試合の10日後には47歳を迎えるカンゴはティム・ジョンソン戦をスプリット判定で落とし、セルゲイ・ハリトーノフをRNCで破っている。前回の試合内容からすればベイダー優勢は否めないが、母国でのファイトとどこか計算が成り立たない力を発揮することがあるカンゴだけに、何が起こるか分からない世界戦だ。

今大会、要注目はベンジャミン・ブレンダーと戦うデヴィ・ギャロンだ。パウンド禁止時代の母国のトッププロモーション=100%FIGHTでキャリアを積み、足関節を含むサブミッションの技術を磨いた。

投げ技も現代MMAのセオリーに反し、頭を抱えて内股を得意としている。ギャロンの投げの特徴は、途中で首のロックを離すことで投げっぱなすこと。結果、バックを取らせずトップを奪取している。

そんな奇天烈ファイターのギャロンの試合で、見逃せないのはド派手は蹴り技だろう。スピニングバックフィストの回転を生かしたハイキック。ジャンピング二段蹴り、極めつけは元UFCファイターのロス・ピアソンをKOしたローリングサンダーと呼ばれる浴びせ蹴りだ。

前方回転しながら、足刀のように顔面を捕らえた技はMMA史に残るハイライトリール・フィニッシュだ。とはいえ、ギャロンの持ち味的なド派手な技はレベルが高くなると、当然のように成功率は下がる。それだけに戦線13勝9敗でBellatorでは1敗のブレンダー戦が楽しみだといえる。

■視聴方法(予定)
5月7日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■Bellator280計量結果

<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 232.8ポンド(105.59キロ)
[挑戦者] チーク・カンゴ: 241.4ポンド(109.49キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨエル・ロメロ: 204.6ポンド(92.8キロ)
アレックス・ポリジィ: 202.8ポンド(91.98キロ)

<ライト級/5分3R>
デヴィ・ギャロン: 155ポンド(70.31キロ)
ベンジャミン・ブレンダー: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 185.6ポンド(84.18キロ)
カイル・スチュアート: 185.6ポンド(84.18キロ)

<ミドル級/5分3R>
マイク・シップマン: 185.8ポンド(84.27キロ)
グレゴリー・バベン: 185.6ポンド(84.18キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 145ポンド(65.77キロ)
ピオトル・ニジェルスキー: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ルイス・ロング: 170.8ポンド(77.47キロ)
チボー・グッチ: 170.8ポンド(77.47キロ)

<フェザー級/5分3R>
ファブカリ・ジェッタ(フランス)
ジョーダン・バートン(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
ソーレン・バク: 159 ポンド(72.12キロ)
チャーリー・レアリー: 160ポンド(72.57キロ)

<ライト級/5分3R>
イーブ・ランジュ: 155.6ポンド(70.57キロ)
ギャビン・ヒューズ: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ルーシー・ベルトー: 125.2 ポンド(56.78キロ)
カタジナ・サドゥラ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ミドル級/5分3R>
ユセフ・ウワバッス: 185.2ポンド(84.0キロ)
マチュー・ジュクロ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトー・ヴェフシェー: 169.2ポンド(76.74キロ)
ブハマ・キャマハ: 170.4ポンド(77.29キロ)

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