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【LFA123】ピリッとしない消耗戦で、ストリーカーがジャコブをスプリットで下す

【写真】期待されていたミゲール・ジャコブが、地元パワーを得たストリーカーに敗れる波乱(C)LFA

<ライト級/5分3R>
ジョシュ・ストリーカー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.28-29
ミゲール・ジャコブ(ブラジル)

ワンツー、ジャブ、カーフを蹴るストリーカーが、スイッチを繰り返す。ジャコブはローから右ミドルを返し、前進にワンツーを打っていく。自らのカーフで、右足を気にしたストリーカーはローからスピイングバックフィストを受けそうになる。カウンターのフックに組んでいったストリーカーは、すぐに離れて打撃の間合いに。ストリーカーのスイッチ&サークリングにも惑わされないジャコブがミドルから、ワンツーフックを放つ。

ストリーカーはカーフを蹴られて、姿勢を見出しミドルからフックを被弾する。ここで組みついテイクダウンを決めたストリーカーは、バックを制してパンチを連打。離れて足を止めてのパンチの応酬で、ストリーカーの右フックが当たりジャコブの腰が落ちる。ここで一気に攻めず、間合を取り直したストリーカーはフェイクを多用し、右を伸ばす。続くフックに背中を見せたジャコブは、懸命にスタンドをキープして初回を終えた。

2R、ジャコブはパンチからカーフを蹴るが、被弾するのが怖いような打撃になったか。それでも右ミドルの勢いはあり、ハイに繋げる。ストリーカーはここもダブルレッグで組みつき、バックへ。前方に落とされてギロチンを仕掛けたストリーカーだが、ケージを背取った窮屈な態勢で、頭を抜かれる。ここでジャコブが組み&パンチを顔面に見舞い、ストリーカーが立ち上がったところで離れる。

ストリーカーは左ミドルから右オーバーハンド、ジャコブは右ミドル以外は勢いがないままだ。回るようになったジャコブは、ストリーカーのダブルレッグにヒザを合わせようとする。残り1分を過ぎても距離が縮まらない両者、最後の30秒となりジャコブがボディフック、続いてヒザを腹に突き刺す。ここから足を使ったジャコブと、顔を突き出しフェイクのストリーカーの拳が交わることなくラウンド終了となった。

最終回、ストリーカーの遠い位置からの蹴りに、ジャブからフックを打っていったジャコブは、ダブルレッグをウィザー&スプロールし右ミドルを蹴り込む。こねるようなパンチの連打に、ストリーカーも拳を返す。しかし、離れると自ら距離を詰めることがないストリーカーは、ミドルを再び受ける。それでもジャコブの左オーバーハンドに右フックを合わせたストリーカーが、ジャコブの動きがとまったところでラッシュへ。ジャコブは逆にヒザをボディに入れて、ストリーカーの動きを止める。

しかし、一気呵成に攻めることはなく、残り90秒が過ぎても互いに相手の動きに合わせたパンチに終始する。それでも自ら動くのはジャコブで、ストリーカーのダブルレッグをここもウィザーで切り、小手投げを狙いスクランブルに。再度テイクダウンを狙ったストリーカーだが、決まらず最後の10秒の殴り合いもクリーンヒットはなくタイムアップとなった。

雑な攻防に終始した一戦は、初回にダウンを奪ったストリーカーがスプリット判定勝ちを決め、番狂わせを起こした。


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