【WNO13】先手のバック奪取、刻みのサブミッション。マイキーがノーギワールズ王者を下し王座防衛
<WNOバンタム級選手権試合/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def.3-0
エステファン・マルチネス(米国)
新鋭マルチネスは28歳で、実はマイキーより3歳年上だ。開始と同時に座ったマイキーは、ジャンピングパスを狙ったマルチネスにマイキーロックを狙う。離れて立ちあがったマルチネスはまたもジャンプを見せる。クローズドに取ったマイキーは、左足を取って50/50から再びマイキーロックへ。これも防いだマルチネスが横回転で上を取り、側転パスへ。ここもマイキーが足を取りトーホールドを仕掛ける。
離れて立ったマルチネスがパス狙いも、腰を切ったマイキーはオモプラッタ気味のアームサドルから足狙い。マルチネスもストレートフットロックを繰り出し、解除してトップへ。マイキーのアームサドルに自らマルチネスが下になる。チョイバーを仕掛け、解除してバックを取ったマイキーは、ワンフックに持ち込む。
肩をつけ、尻をずらそうとするマルチネスをトライアングルボディロックに捉えたマイキーはシートベルトのままRNCを仕掛ける。セットを解き、立ち上がったマルチネスは両ワキを許した形で前転し、ついにマイキーを前方に振り落とす。マイキーは四の字でクローズド、割れるとマルチネスがパスの圧力を強める。
マイキーはオモプラッタから、足を跨いでパス。マルチネスはフックスイープの要領で上を取る。パス狙いにカウンターのアームロックのマイキー、マルチネスの動きが多くなる。マイキーはここもクローズドを取り、ストレートアームロック。マルチネスは腕を抜くと、立ち上がりスイープを潰してトップを維持する。
ダブルオーバーフック&クローズドガードのマイキー、10分を過ぎマットアナから優勢にあることが会場に告げられる。ハイガード、足をすくいにいったマイキーだが、マルチネスが耐えるとトライアングルからストレートアームロックを狙う。前転で逃れたマルチネスはダブルガードでの足を取り合いで、カウンターのベリンボロ。ならばとマイキーもバックを狙うが、マルチネスがトーホールドへ。バックを取ったマイキーがワンフック&シートベルトを取るが、マルチネスが立ち上がり前方に落とされる。
旋回するようにジャンプしてパスを狙うマルチネスに対し、マイキーは慌てることなく足関へのエントリーへ。マルチネスも足を取り、横回転からトップ。くるくると回ってパスを狙うマルチネスだが、ここもマイキーが足を取ってマイキーロックをセットしようとする。
回転を続けてマルチネスが逃げて時間に――結果、ジャッジは3者ともマイキーを支持しバンタム級王座の初防衛に成功した。終盤の動きはマルチネスが王者を上回っていたが、2度のバック奪取、要所でサブミッションの刻みを入れたマイキーの文句なしの勝利だった。