【ONE Heaby Hitters】テイクダウンは許しても、パンチに賭けた仙三がボディショットでシレガーをKO
【写真】やり切ったファイトだったのだろう、仙三は魂の咆哮を見せた(C)ONE
<ストロー級 (※56.7キロ)/5分3R>
仙三(日本)
Def.3R2分38秒by KO
エリピツア・シレガー(インドネシア)
独特なステップを踏み、左ジャブを伸ばした仙三は、ジャブを続けローを蹴る。半身になり体を伸ばしつつ左ジャブの仙三が鋭い右ローを蹴る。
シレガーのワンツーをかわした仙三は、距離を詰めて右を繰り出す。シレガーの組み狙いも、離れた仙三は左ジャブを続け、右から左フック、そして左ボディを決める。必死に組んでいったシレガーはテイクダウンを奪えず、離れた仙三が右フック。ここにシングルを合わせるシレガーが、足をすくってテイクダウンを決める。
サイドを取られた仙三は、下からヒザを顔面に入れる。シレガーはニーインベリー、スクランブルの仙三の顔面にヒザを蹴っていく。
スタンドに戻り、今度はシングルからリフトアップ&スラムしたシレガーがサイドで抑え、仙三のシングル狙いにも一瞬バックに。スタンドに戻ることができた仙三は左右のパンチをまとめ、テイクダウンこそ許したが初回をリードした。
2R、ジャブにハイを合わせる気配があるシレガーは、ダックアンダーで離れると右をヒットさせる。被弾上等、仙三は前に出てワンツー。フックを打たれて左右のパンチを纏める。
シレガーのシングルに倒され、すぐにスタンドに戻った仙三は右を空振りして、姿勢を乱して腹ばいに。即立ち上がった仙三が左を連続で決め、ケージ前を回るシレガーが右ハイの直後に──アッパーの連打が粗い──仙三にダブルレッグを決める。
サイドからエルボーを落としたシレガーは、スクランブルでバックに回りRNCを仕掛ける。足のフックがなく、上を向いて逃げた仙三はスタンドに戻るとボディフックが急所に入り、試合が止まる。
再開後、シレガーがワンツーを当てテイクダウンを狙う。スプロールした仙三はハイをかわして左フック、シレガーがシングルレッグから前方に崩す。直後に立ち上がり、離れたシレガー走り込んでヒザを腹に決めた仙三が、ONE裁定ならこの回もリードを守った。
最終回、仙三が右ストレート。シレガーも右を返してシングルへ。ウィザーでテイクダウン狙いを耐えた仙三は、右を強振すると左ボディからフックを打ち込む。さらに左ボディを決めた仙三が、明らかに効いたシレガーの腹を殴るが、ダブルレッグで倒される。頭を押す仙三を立たせないシレガーだったが、仙三がウィザーでスタンドへ。
離れて左ボディを殴り、左フック、右アッパー、そして左ボディを再び打ち抜く。シレガーが動けなくなり、ボディを続けた仙三を見てレフェリーが試合を止めた。
「強かったですね。危なかったです。もう必死で、いつもと同じ感じになってしまいまいた。とにかく必死に戦いました。ボディは狙っていました。得意なんで、最後はちょっとついていました」と言い、かめはめ波を決め「みんな、ありがとう。皆のおかげで勝てました」とメイクを締めた。