【IRE06】MMAグラップラー同士のコンバット柔術は、オーバータイムで清水がジェイクを下す
【写真】OTでの一本決着、グライディング系のジェイクはOTは苦手か(C)MMAPLANET
10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されたIRE06。
コンバット柔術ルールの6試合がABEMAでライブ配信されるという画期的な大会から──本戦第1試合の清水俊一×ジェイク・ムラタ──MMAグラップラー同士の一戦の模様をレポートしたい。
<無差別級/7分1R>
清水俊一(日本)
Def.OT
ジェイク・ムラタ(日本)
両者揃ってMMAではバンタム級で戦うが、「なら、同じ体格だから」ということで無差別級で戦うことになった両者。立ちレスでケージに押し込んだジェイクが小外からバックに回りテイクダウンを奪う。サイドで掌底を落とすジェイクに前腕が当たるということで注意が入る。
清水が正対し、下から掌底を入れるとジェイクが立ち上がる。直後のスタンドの展開で右の掌底を入れてダブルレッグに入ってしまったジェイクに注意が入る。
「ビックリしたぁ」と言う清水は再開後にアームドラッグを狙う。反応したジェイクをケージに押し込んだ清水が、テイクダウン狙いをすかしてトップを取ると掌底を打っていく。清水のギロチンに立ち上がったジェイクが再びボディロック&バック、そしてテイクダウンを決める。
フルガードを取った清水が下から掌底、立ち上がった村田も掌打を放つ。MMAでは下から、これほど打撃を使うことはなく──これもコンバット柔術の特徴か。
そのなかでパス狙いのジェイクに対し、清水が上手くスイープを決めたトップへ。スクランブルで立ち上がると、がぶってケージに押し込みテイクダウンへ。ジェイクは倒され際に上を取り、掌底を打ちながらスクランブル狙いは小手で耐える。
清水はダブルレッグを決め、両足を束ねるとジェイクの立ち上がり際に跳びつき三角狙いもすっぽ抜ける。ヒザをついた座ったジェイクは、叩けとアピールして掌底を打っていく。レッスルアップからダブルでトップを決めた清水に対し、ジェイクはネルソン狙いからのスクランブルでトップを取る。最後も上下から掌底を見せて時間となった。
OT先攻はジャンケンで勝った清水がサドルを選ぶと、クロスヒールでタップを奪う。15秒以内に一本化必要なジェイクだったが、50/50をエスケープした清水がOT勝利──これもコンバット柔術らしい勝利だった。