【FGP03】お見事!! UFCファイター同士のピュア・ノーギ柔術。モイカノが下攻めのフーパーを制し判定勝ち
<ウェルター級/8分1R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
Def. decision
チェイス・フーパー(米国)
すぐに引き込んだフーパーがバタフライガードからスイープを狙い、モイカノが耐える。ガードを取り直したフーパーのニーシールドをボディロックで潰したモイカノは、バタフライスイープもワキを差して防ぎ、パス狙いへ。腰を切って腕十字狙いのフーパーが足を戻してバタフライフックを取り直す。
Zハーフガードに対し足を一本抜いたモイカノだが、フーパーもすぐにバタフライに戻る。さらにロックアップしたフーパーだが、左腕を差したモイカノは一旦立ち上がる。座ったままのフーパーは、直接ワキを差してくるモイカノのパス狙いに足をきかせ、右腕を差してレッスルアップ――と思いきやスパイダーガード、バタフライと徹底して下からのコントロールを狙う。
モイカノもパスの圧力を高め、ついにバックを制すと両足をフックしていく。腰をずらして足を戻したフーパーの動きに観客が拍手を送る。フーパーは再びバタフライ&ロックアップも、スイープはできない。ボディロックのモイカノが、バックへ。フーパーの前転からのスクランブルもマウントを奪い、サイドを選択してコントールを続けるモイカノ。残り1分、ボディロックで背中越しにフーパーの左腕を制したモイカノは、この腕をリリースし最後はスタンドに戻る余裕の展開で、判定勝ちを手にした。
MMAファイター同士のサブオンリー柔術、UFCファイターのピュアグラップリングの強さを見せつけるようなファイトだった。