【Angel’s FC】最後のパイオニア世代キム・ジェヨン、ユ・サンフンのハイ、ヒザ、フックに王座陥落
<Angel’s FCミドル級選手権試合/5分3R>
キム・ジェヨン(韓国)
Def.2R4分10秒by TKO
ユ・サンフン(韓国)
距離を取り、上半身を振るキム・ジェヨンに対し、ユ・サンフンがローを蹴って回る。追いかけてショートのコンビを繰り出したキム・ジェヨンだが、体を入れ替えたユ・サンフンがヒザ蹴りをボディに入れて離れる。ユ・サンフンは左ロー、続く右をかわしたキム・ジェヨンはレベルチェンジが組んでケージに押し込む。体を入れ替えて離れたユ・サンフンは、スイッチしたキム・ジェヨンに右ハイを蹴っていく。
ブロックしたチャンピオンがローから距離を詰めてフック、ケージに押し込むも、ユ・サンフンは離れて右前蹴り、左ミドルを蹴り込む。さらに左ロー、回って右ハイを蹴ったユ・サンフンだったが、右を伸ばして距離が詰まったところで右ショートフックを受けて倒れる。
すかさずマウントからバックマウントを取ったキム・ジェヨンだが、ユ・サンフンはスクランブルに持ち込んで立ち上がる。パンチを入れながら離れた王者は構えを小刻みに変え、ボディを打ち込むと、組んでテイクダウンへ。ここもユ・サンフンはすぐに立ち上がり、打撃の間合いになると勢いのある右ハイを蹴る。キム・ジェヨンが組んでケージに押し込んだところで初回が終わった。
2R開始直後に左ハイを蹴ったユ・サンフンが、ショートのワンツーを打って離れる。すぐに組みついたキム・ジェヨンはボディロックテイクダウンを決めスクランブルでバックに。巻き込んで上を取ったユ・サンフンは、自ら立ち上がってスタンドに戻ると、ケージを背負ったキム・ジェヨンに前蹴り、アッパーを打っていく。
ここから蹴りで戦ったユ・サンフンは、キム・ジェヨンの前進を許すが前蹴りで突き放す。ユは前蹴り、続いてワンツーをヒットするなど、圧負けしないファイトを展開する。対してキム・ジェヨンは組んでも自ら離れるなど、疲れが目立つ。
またも組んで離れたキム・ジェヨンに左ハイを蹴ったユ・サンフンは、ローに続く左フックをかわす。前蹴りで腹を蹴り、パンチも顔面を捕らえるようになったユ・サンフンは、組んでケージに押し込まれても簡単に離れ左前蹴り、組んでボディを殴る。
アッパーを返したキム・ジェヨンは間合いを取り直したユ・サンフンに左フックを振るうが、腹への前蹴りを効かされている。それでも前に出たキム・ジェヨンだったが、左ハイを受けて動きが落ちち、仕留めに来たユ・サンフンとフックを打ち合う。
ここでユ・サンフンは首相撲から跳びあがってヒザを突き上げると、ケージにキム・ジェウンが下がる。ユ・サンフンはパンチから再度、首相撲に捕え飛びあがってのヒザ蹴りを2つ、完全に動きが止まったキム・ジェヨンは連打に晒されると最後は右フックにマウスピースを吐きだし、勝負は決した。
K-MMAが本格的にスタートを切った2004年4月のSprit MCから戦ってきたキム・ジェヨンの王座陥落。新時代の扉を開いたユ・サンフンは──本来はウェルター級の新チャンピオンは「2週間前のオファーで体重を落としました。キム・ジェヨン選手を相手に断る理由はなかったです。作戦勝ちでした。レスリング勝負に来ると分かっていたので、必ず疲れるという自信がありました。もうすぐ2人目の子供が生まれるので、自分の父親になれて良かったです」と勝利者インタビューで話した。