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【LFA119】田中路教のターゲット──新LFAバンタム級王者はリチャード・パレンシア

【写真】テイクダウン&コントロール、逃げ切りとマネージメント力に優れた新王者が誕生した(C)LFA

<LFAバンタム級王座決定戦/5分5R>
リチャード・パレンシア(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
アラン・ベゴッソ(ブラジル)

間合いをはかる両者。ベゴッソの左に左のカウンターを狙ったパレンシアがダブルレッグへ。切ったベゴッソが跳びヒザを狙う。互いにリードフックで前に出る展開が見られ、再び間合い争いに。その場跳びのベゴッソ、着地にパレンシアが右フックを狙う。

様子見、届かない距離でもパンチを見せるパレンシアに、ベゴッソが右カーフを蹴る。続いて左ハイを見せたベゴッソに対し、パレンシアも右ハイを見せる。ベゴッソがジャブから右を放つが、距離は遠い。パレンシアはローを蹴り、ベゴッソが踏み込んで左フックを打っていく。ローの距離から飛び込んで左フック、さらに前蹴りのベゴッソだがパレンシアがかわす。

ハイキックもブロックしたパレンシアは手数で劣るが、ステップインからのフックにはフックで対抗する。残り15秒、左を当てたベゴッソが続くワンツー──右の上腕が入った形だが──でバレンシアがマットに手をつく。すぐに起き上ったパレンシアの左右のフックが空振りとなり、時間となった。

2R、右ローを蹴ったパレンシアが、一気に距離を詰めてダブルレッグへ。ギロチンをセットしようとするベゴッソは、ダブルで倒されギロチンの機会を逃す。立ち上がろうしたベゴッソをアンクルピックで倒し、バックに回ったバレンシアが後方から右のパンチを連打する。胸を合わせたベゴッソは、頭を刈ってテイクダウンを防ぐがケージに押し込まれた時間が続く。

シングルにギロチンのベゴッソが力を入れる。頭を抜いたパレンシアは執拗にケージにベゴッソを押し込むも、エルボーを頭部に受ける。ベゴッソは一瞬にしてニンジャチョークで絞めあげる。ダブルでパレンシアが押し込んでくると、ベゴッソはチアノーゼを嫌がってか、自ら絞めを解く。

力をいれず頭を抱える形でケージを背負うベゴッソはダブルを切れない状態が続き、残り30秒で引き込んでギロチンへ。頭を抜いたパレンシアがエルボーを落とすと、ベゴッソはZハーフガードを取ってパウンドを防いだ。

3R、ジャブを当てたパレンシアがロー、ベゴッソがカットする。ベゴッソは間合いを取り、インファイトを仕掛けることはない。下がってアッパーを狙ったベゴッソだが、パレンシアの踏み込みがそれほどなく空を切る。互いにローを蹴り合い、パレンシアがスイッチして二段蹴りを繰り出す。パレンシアも距離を詰めるまでは至らないが、ベゴッソのステップインにフックを合わせてクリンチへ。

ケージにベゴッソを押し込み、細かいヒザをパレンシアが続ける。ウィザーで耐えて、ギロチンの機会を伺うベゴッソは、そのためにワキを差し返すことがない。パレンシアが左フックを放って離れると、右ロー。踏み込んだベゴッソの左フックは空振りに。パレンシアもローを一発蹴ったが、チェックされた時間を迎えた。

4R、右ロー直後にパレンシアがダブルレッグへ。ベゴッソはここもニンジャチョークをセットする。苦し気な表情を浮かべたパレンシアは、引き込まれたところで頭が抜ける。下になったベゴッソの蹴り上げで、試合は即スタンドへ戻る。ここで両者が同時に右を見せて距離が近づくと、パレンシアがレベルチェンジしダブルレッグを決める。

ギロチンも頭を抜かれたベゴッソは、サイドで抑え込まれ足を戻せない。パレンシアはサイド&枕とパンチを打てない抑えこみを続け、ヒザをワキ腹に入れる。さらに片口にヒザ蹴りを入れるパレンシア。ハーフに戻したベゴッソのヒールフックも、簡単に足を抜いたパレンシアは素早く立ち上がり、がぶっていく。立ち上がったベゴッソに左右のヒザを入れると、ベゴッソは嫌がって自らヒザや手をつく。ルールを利したディフェンスを取ったベゴッソは2Rから4Rまで3つのラウンドを落としたか。

最終回、ローをかわしたベゴッソが左ジャブを当てる。KOか一本が必要なベゴッソに対し、ポイントでリードするパレンシアは距離を取ってジャブを伸ばす。その後もジャブを見せ、ベゴッソのステップインには距離を取るパレンシアは、打ち合いに応じるか離れるか──中途半端な反応でワンツーを被弾する。ベゴッソもやや遠い距離のパレンシアの懐に飛び込むことはできず、時間が過ぎる。

と、残り2分を切ったところでケージを背負いかけたパレンシアに対し、ベゴッソが右を振ってスイッチすると左オーバーハンドを打ちこみダウンを奪う。2度、3度と立ち上がり際にパンチを貰い尻もちをつくパレンシアが、必死に起き上りダブルレッグでベゴッソをケージに押し込む。ここでベゴッソはギロチンを取れず、尻もちをつかされてしまう。

ケージを背負ったベゴッソを押し込みながら、バックエルボーというトリッキーな攻撃を見せたパレンシアは、両足を抱えて立たせない。必死に着地し、立ち上がったベゴッソは最後の10秒で離れたパレンシアを追いかけるが、追い切れず時間に。

最終回に意地を見せたベゴッソだが、ジャッジ3者とも48-47でパレンシアが新LFAバンタム級チャンピオンに。「アメージングだ。勝つための道を見つけるのがファイターだ。過去数年、グラップリングをしてきたからヒールもギロチンも防げた。ビッグショーで戦う準備はできている」と喜びのコメントを残したパレンシア──同門ベゴッソが敗れたことで、田中路教のターゲットが決まった。


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