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【Bellator272】急所蹴りで流れが変わりそうになったカマカ3世、TD&コントロールでデヘズースに競り勝つ

【写真】2019&201年PFLウェルター級世界王者のブラダボーイことレイ・クーパー3世と、オハナの結束で勝利したカマカ3世(C)BELLATOR

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジョン・デ・ヘズース(米国)

いきなり飛び込んだデ・ヘズース、カマカは距離を取ってワンツーから関節蹴りを見せる。サウスポーのデ・ヘズースに右を当てたカマカだが、直後に左を打たれる。額でパンチを受けたカマカは、間合をはかるなかで右ボディを入れる。デ・ヘズースは左ローを蹴り、カマカは再びボディを殴る。カマカは思い切り右ミドルを蹴り、距離を詰めながらもう一度腹を蹴っていく。

デ・ヘズースはジャブを返すも、カマカの前進を止めることはできていない。ミドルを続けるカマカは、デ・ヘズースのヒザ蹴りにもミドルを続ける。ここから右オーバーハンドを決めるなど、攻勢のカマカは前に出てきたデ・ヘズースをフックで待ち受ける。右ストレートを被弾したデ・ヘズースはローから前蹴りとキックの距離にいて、カマカのステップインに遅れを取る。その後もボディフック、ミドルで攻めたカマカが最後にボディロックテイクダウンを決めて初回を取った。

2R、左ボディ&右フックを即座に決めたカマカは、ジャブを受けても右ボディを返す。デ・ヘズースは左ローと左ハイでステップインを止めに掛かる。カマカは右ミドルを引き続き決めて、空間を支配すると右オーバーハンドを決める。さらに左フックをヒットさせたカマカがボディに、デ・ヘズースは懸命にヒザを合わせようとする。ジャブよりも左ストレートが欲しいデ・ヘズースだが、その場スーパーマンでは届かない。

右リードフックにボディフックを合わせたカマカが右フックをヒット。と、ボディにデ・ヘズースがヒザを合わせに来た際に足の甲が急所に当たる。インターバルを取ったカマカは再開後に、ややドタバタしたところで左を受けて腰が落ちる。デ・ヘズースはここで攻め急がず、右フックでカウンターを狙う。ダブルレッグも切ったデ・ヘズースが、急所蹴りで流れが変わったラウンドを取った。

最終回、ミドルでペースを戻したいカマカは頭をぶつけながらボディを殴っていく。と、右オーバーハンドから組んだカマカがボディロックテイクダウンを決める。デ・ヘズースはハーフで殴られ、バックを許さないようケージを背負っていく。窮屈な姿勢で抑えられないよう耐えるデ・ヘズースだが、カマカはボディロックから肩固めで抑えていく。

ここでブーイングと厳しい観客の反応も、カマカはしっかりと背中をつかせてコントロール。ブーイングが大きくなるが、懸命に足を絡めるのはデ・ヘズースだ。ブレイク狙いの感もあるデ・ヘズースをしっかりと抑えるカマカは、ケージ際に移動したデ・ヘズースを立たせない。デ・ヘズースはケージキックに続いて、肩ブリッジでリバーサルに成功する。残り20秒、バックに待ったデ・ヘズースを前方に落としたカマカが立ち上がった状態でタイムアップを迎えた。

結果はジャッジ3者とも29-28でカマカ3世を支持した。


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