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【The Shooto Okinawa05】ギロチンと小手&打撃の旭那がTD&トップの木内に判定勝ち…もブレイクが早い

<ストロー級/5分3R>
旭那拳(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)

サウスポーの木内が左を振りながら前進し組みつく。ケージに押し込み、ボディロックテイクダウンを狙った木内に対し、旭那が小手を決めて投げテイクダウンに成功する。ハーフから潜る木内にワキを譲らない旭那だが、レッスルアップからダブルに取られる。ここでギロチンをセットし、引き込んだ旭那だが頭を抜いた木内が足関節狙いから、起き上って倒しリバーサルを完成させる。

両足を束ねて、旭那をケージに押し込む木内は頭を胸につけて殴る。旭那も細かい左を打っていくが、背中をつけさせる。旭那がハーフを取り、レフェリーがブレイクを告げて試合はスタンドに。距離を取った木内が左を振って前に出るが、旭那もヒザをヒットさせる。そのまま10秒以上、両者の動きが交錯することなく初回が終わった。

2R、すぐに組んだ木内がダブルレッグを決める。首狙いの旭那はケージを背負うも、両足をコントロールされて立つことができない。ヒザ裏を持ちあげて立たせない木内に対し、旭那は小手を取って立ち上がり、またも投げでテイクダウンを決める。ハーフで右を差した木内が、立ち上がった旭那にシングルを仕掛けるかと思いきや引き込む。

ここから潜ろうとする木内にエルボーを連打した旭那が、潜らせないよう鉄槌をいれる。木内はヒザ十字に入るが、体を起こして捻ろうとしたところで、バックでボディロック&ヒザのフックを続ける。ヒザが外側に圧力を受けていた旭那だが、正対して期せずもZハーフガードを取る。そこを潰し、エビができないよう抑えた木内が、トップのままでラウンドを終えた。

最終回、組みを切りたい旭那が右ジャブを伸ばす。遠いレンジの木内は、真っすぐ飛び込んでダブルレッグで尻もちをつかせ、すぐに足を束ねていく。同じ展開に取られる旭那は立ち上がり、ボディロックにジャンピングギロチンへ。すぐにケージがあり、窮屈な状態で首を絞めることができないでいると、レフェリーがブレイクを命じる。

スタンドではすぐに組みついた木内に対し、旭那がマルセロチンへ。前転するように体重をかける木内は、ケージに詰まった状態で左のパンチをコツコツと入れる。絞めを解いた旭那も不十分な状態でパンチを入れるが、ここもブレイクが掛った。

飛び込んでシングルに出た木内が、ケージまでドライブしてアンクルピック。尻もち状態の旭那はケージを背に座った状態で時間を迎えた。テイクダウンを許した旭那、ギロチンがどのように判断されるか──結果はフルマークで旭那に。2R以降、木内のテイクダウンという能動的な攻撃と、半受動的なギロチン&下からの打撃が上回ったという形か。

とはいえ裁定云々でなく、気になったのはブレイクの早さだ。この試合以外でもハーフ&トップでもブレイクがあり、この試合も上下はハッキリしている状態でもブレイクが見られた。この早いブレイクは選手の局面を創る力を奪いかねない──再考を検討してほしい。


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