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【Gladiator015】初回に右を被弾してダウンしたNavEの執念が宮城を上回り、判定勝ちでフライ級王座防衛

【写真】修斗ランカーでもある宮城を破ったのは大きい。グラジとともに、また他団体で試合もあるのか気になるNavEだ(C)MMAPLANET

26日(日)、大阪府豊中市の176box でGLADIATOR015が開催された。

ここでは4階級のタイトル戦から、Gladiatorフライ級選手権試合の模様をレポートしたい。

<Gladiatorフライ級選手権試合/5分3R>
NavE(日本)
Def.3-0:
宮城友一(日本)

まず前に出たのはNavE、右リードフックから左を伸ばす。宮城は左カーフでNavEの前足を削っていく。しばらくの間は打撃の攻防となり、カーフをキャッチにいったNavEが左を当て、ジャブには宮城が左ストレートをカウンターで放っていく。

さらカーフをキャッチして組んでいくと、ここからケージ際の攻防へ。NavEは金網に押し込もうとし、宮城が右ヒザをボディへ。一旦離れたNavEはすぐに組み直して、もう一度ケージに宮城を押し込んでいく。

ワキの差し合い、姿勢の崩し合いのなかで宮城はダブルに移行させないようヒザを繰り出す。

仕切り直しの直後NavEの右に、右ストレートを合わせた宮城がダウンを奪う。パウンド受けながらハイガード、腕十字を仕掛けるNavEは右のパウンドを受け初回を落とした。

2R、左カーフで姿勢を乱すチャンピオンのパンチの振りが大きくなってくる。その大きな左フックに左カーフを入れた宮城だったが、NavEはシングル&レッグリフト、足払いからダブルに移行してテイクダウンを決める。

尻をケージに移動させ、立ち上がりたい宮城だが、NavEが左足を両足で束ねて許さない。それでも宮城が右腕を差して起き上ろうとするが、ボディロック&頭を押しつけられてスクランブルに持ち込めない状態に。

ここで背中を譲って立ち上がる選択をした宮城だが、NavEはスタンドで四の字フックという得意の形に持ち込む。

殴りながら絞めの機会を待つNavEは、フックした左足を宮城の右ヒザ裏に掛け、後方に倒すと見せかけるや──踏ん張ったところでしっかりと背中に乗ってRNCへ。

手首を掴んで耐える宮城は苦しい時間となり、ついにはNavEが後方に倒れ込み仰向けで背中を伸ばされる。

懸命に両手で宮城の手首を取って、ワキを潜るように胸を合わせにいったところでラウンド終了となり、試合はイーブンで最終回を迎えることとなった。

3R、右脹脛が赤く染まっているチャンピオンは果敢にジャブを伸ばし、宮城はキャッチされることを嫌がってか右インサイドローを選択する。

2度、3度と右ローを放った宮城に対し、NavEは左カーフを来る瞬間を待つようにローにダブルレッグを合わせ、シングルに移行してテイクダウンを奪う。

宮城は立ち上がって体を入れ替え、首相撲からヒザを入れる。NavEもヒザを返し、離れてところで左ストレート。

両者、相当に疲弊しており根性勝負の時間へ。NavEは組み勝負に出て、首相撲&ヒザを入れた宮城に左を打たれる。

足が揃った状態で左フック、さらに右を伸ばすチャンピオンは、ケージに押し込もうとして首相撲からのヒザに左を打ち込み、前に出る。

回った宮城は、スペースができたが中途半端な距離での打撃戦で、逆に手数で上回ったNavEに再びケージに押し込まれてしまう。

ここもテイクダウンは許さなかった宮城だったが、ケージ中央での打撃戦の際に両ヒザを着いたダブルレッグを切りきれず、ついにはNavEがクリーンテイクダウンを決め切ることに成功する。もう時間は殆ど残っておらず、ハイガードを取らせなかった宮城が、3-0の判定勝ちで接戦をモノにした。

「宮城選手はタフな選手で、厳しい試合になると思っていたのですが、その通り厳しい試合になって何とか勝つことが出来ました。でも、このグラジエイターのチャンピオンベルトは僕の方が似合うと思うんで、これからも守っていきたいと思います」と、安どの表情を受かべながらマイクで話した。


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