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【Gladiator015】竹本啓哉に挑戦、釜谷真─01─「自分のため。グラジのため。関西のMMAのため」

【写真】長いキャリアになった。真面目な部分でのひた向きさは変わりない(C)MMAPLANET

26日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiator015で釜谷真がGladiatorバンタム級チャンピオン竹本啓哉に挑戦する。

京都でMMAを始めて、16年。10年以上に及んだ東京での生活を切り上げ、地元京都にSWAG GYM KYOTOを開いた。関西に戻ってきたことで、釜谷はグラジエイターへの印象が変わったという。

目標とするRIZIN出場は、自身の夢を実現するためであり、グラジエイターのため、そして関西のMMAのため──とキャリア50戦以上のベテランは、ベルト奪取を断言した。


──1週間後にGladiatorバンタム級王座に挑戦します。今の体調はいかがですか。

「こまごまとしたケガみたいなもんは、ないことはないですけど。大きいケガもなく、考えられる最高の準備はしたつもりです」

──今回からGladiatorも前日計量に戻りますが、釜谷選手は2019年10月以来の試合なのでコロナ禍計量というべき当日、1階級上の体重というものは経験していないですね。

「やってないですね」

──では2年振りの減量はいかがでしたか。

「実は僕、5月に大阪でRIZINが予定されていた時に勝手に準備していたんです」

──えっ? 勝手にというのは?

「絶対に自分の階級の選手がコロナとか怪我とか、計量失敗で試合ができへんようになるやろうって思って、体重を創っていたんです。結局、緊急事態宣言で大阪大会が6月の終わりに延期されたから、8週間……過去最長の減量期間でしたよ」

──それはどのような状態までの減量だったのですか。

「水抜き前の体重まで落としました。RIZINの計量の日の3日前からは、これまでやったことのなかった塩抜きもして。トーナメントやし、追加カードとか代役があるやろうって賭けていたんですね。でも代役を狙うって、そこまで準備しておくべきやろうし」

──一縷の望みを託している状態で、体を創っていくって厳しくないですか。

「いやぁ、しんどいですね。もちろん、体重だけでなく試合ができるコンディションでいるために、練習も追い込みまでやっていて。疲労はエグイし、『なんのために』って思うことも多々あって、あんなに辛いことはなかったですね。でも、なんのためにって思っても自分のため──っていう答えに辿り着くだけで」

──辛いですね……。結果、出場がなく減量を止めたと。

「ハイ、6月の26日やったと思いますけど、土曜日の指導中に全員計量クリアっていう記事を見て、昼飯を死ぬほど食いに行きました(笑)。そうしたら北方(大地)君が体調不良で欠場っていうのを見て、これ前日になっていたら相手は中村(優作)君やから、俺と60キロぐらいでやってくれたんちゃうんかって。60キロとかやったら、1キロぐらい水抜くしって……」

──他の選手なら気の毒でしょうがない話ですが、釜谷選手だと笑けてきます。

「アハハハ。笑ってもらう方が、逆に有難いです。なんで減量は2年振りでもないし、問題なくきています。もう水抜き圏内です。僕も年齢を重ねてきたので、水抜きの量は少なければ少ない方が良いと思っています。あと1週間で疲れを抜きながら、どこまで落としていくかですね」

──RIZIN出場が叶わなくて、次がGladiator。傍から見ると規模的にも、ギャップが大きく感じられるかと。

「めちゃくちゃ、やる気に満ちていますよ。RIZINに出たいって気持ちは持ち続けていますし、そこに繋げるためにグラジエイターのベルトを絶対に獲りたいと思っています」

──DEEPでなかったのは?

「DEEPはまた新しい選手が出てきているけど、やっぱり僕のなかでは一回りしたっていうのはあって。それにグラジエイターは関西を拠点にしているじゃないですか。京都に戻ってきてジムを出してから、僕は誰に試合を見てほしいかって言うたら会員さんなんです。

僕自身、自分に期待できるという試合を皆に見てほしくて。だから関西でやっているグラジで戦おうって思ったんです。DEEPの大阪大会があっても、やっぱりDEEPの本場は東京で。それと関西でやっているグラジエイターは、ちょっと今の僕にとっては違う感じなんですよね」

──それは東京から、京都に帰ってきたからこそ感じることなのでしょうね。

「ホンマ、そうです。それにこっちに来て、会って、話をして櫻井(雄一郎Gladiator代表)さんの本気度が分かったんです。櫻井さん、めっちゃ格闘技のことを好きやし。愛がめちゃくちゃあります。煽りVの撮影にも立ち会って、僕の話を聞いてくれたり。撮影も京都っぽいところでやりましょうって、東寺の五重塔まで行ったんですよ。

そういうのは東京にいたら分からんことじゃないですか。だから東京にいた時のグラジエイターと、関西に戻って来てからのグラジエイターの印象は凄く違いますよ。RIZINへの切符にしたいベルトですけど、そこまで一生懸命にMMAをやってくれている櫻井さんの大会のベルトが欲しいっていう気持ちになりました。

僕が練習しているBIBUROの若い選手とかでも、他でも戦えるのにグラジを見て、グラジで戦っていきたいって言っている子もいますからね。それに……NEXUSとか悪くいうってことじゃないですけど、NEXUSとGRACHANのチャンピオンがRIZINのバンタム級GPに出ているのに、グラジエイターのチャンピオンには声が掛からんかったじゃないですか」

──ハイ。

「RIZINには僕自身のために出たいし、こういうと恩着せがましいですけど……グラジエイターのため、関西の格闘技のためにっていう想いもあります」

──関西のため、ですか。

「もうこっちでやって行くと決めたし、関西のMMAをもっと大きくしたいです。やっぱり東京と比較すると、MMAをやろうという若い子の数が違い過ぎて……。ウチにいる若い子は才能豊かですけど、東京に行ってしまう子がほとんどかと。関西、西日本でも頑張って、やることやっていたら、UFCとまでは僕は言わないですけど、国内のトップを目指す過程にはおれるというのを見せたいです。

そういう朴を見て、MMAが関西でもできるって思った子らが増えると、そこからUFCで戦おうっていう子だって出てくるやろうし。今はそういう気持ちが大きいので、グラジエイターのベルトは絶対に獲りたいです」

<この項、続く

■ Gladiator015対戦カード

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] 竹本啓哉(日本)
[挑戦者] 釜谷真(日本)

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] MIKE(日本)
[挑戦者] 原口央(日本)

<Gladiatorフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] NavE(日本)
[挑戦者] 宮城友一(日本)

<Gladiatorミドル級選手権試合/5分3R>
[王者] 藤井章太(日本)
[挑戦者] 一慶(日本)

<バンタム級/5分2R>
上田祐起(日本)
神田T-800周一(日本)

<フェザー級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本)
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)

<ライト級/5分2R>
石田拓穂(日本)
井上啓太(日本)

<バンタム級/5分2R>
田中スネ夫ハヤト(日本)
左海清之(日本)

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI(日本)
梶原大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
丸山幹太(日本)
松原聖也(日本)

<フライ級/5分2R>
谷口武(日本)
杉岡トキア(日本)

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