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【Shooto2021#06】最後の隠し玉は岩本健汰。AOKI PROJECT発動、MMA初陣で椿飛鳥と対戦決定

【写真】有情も無情もとれる、岩本のデビュー戦の相手として指名を受けた椿だ(C)MMAPLANET

15日(水)、20日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#06でAOKI PROJECT提供マッチとして70.3キロ契約(※当日計量)=岩本健汰✖椿飛鳥の一戦が組まれることが発表された。

グラップリングではなくプロ修斗公式戦、つまり岩本がMMAデビューを迎えることとなった。


宇佐美正パトリックに続き、今大会の最後の隠し玉は岩本の初MMAだった。青木真也とABEMAが1年4カ月ぶりに発動したAOKI PROJECT。実は青木は7月頃から岩本のMMAデビューをプランニングしており、当初はRoad to ONEがその舞台と考えられていたが、ちょっとした驚きとなる初陣の舞台となった。

対戦相手も青木presentsで、椿に決まった。椿といえば格闘技代理戦争シーズン2で青木の推薦選手として出場し、それからつかず離れずの関係にある。とはいえ、ここで青木による、岩本のためのマッチアップとは……青木らしい親心でもあるが、常人の神経では椿はどこまで青木に翻弄されるのかといったところだ。

朝倉未来がクレベル・コイケ対策で岩本と練習をしてきたが、岩本はMMAデビューに向けて、ロータス世田谷で八隅孝平の指導を受け続けてきた。今やグラップリングでの所属先であるイグルー柔術の敷居をまたぐのは週に1度、それ以外はロータス世田谷とキックの道場で打撃の練習を行ってきた。

「決して腰かけでない」という岩本の本気のチャレンジは、所属先がロータス世田谷になっていることにも表れている。ともあれ、これはMMA。MMAとグラップリングは違う。と同時に岩本はADCC制覇を目標に、スクランブルの練習を取り入れて2年になる。このテイクダウン&スクランブルの指導を青木に受けて、練習仲間がMMAファイターばかりになったことで、今回の転向が本格的になったといっても過言でない。

打撃はともかくとして、岩本はノーギ・グラップリングではなくMMAグラップリングも修得している。椿としては組まれず、打撃で削ること。MMAには組みも含まれているが、パンチでダメージを与えるまで絶対に組んではならない。

岩本の組み技力は確かだ。しかし、パンチがあるなかので組み技は未知数。岩本のグラップラーとしての完成度と、椿のMMAファイターとしての完成度を比較すると、はるかに前者の能力が高い。ただし、その比較には何の意味もない。

全く予想がつかない、いや上を取れば岩本という予測だけが成り立つ一戦、楽しみでしかない。

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