【ONE Empower】組みで受けの強さ、寝技で攻めを見せたスタンプがラソヒーナにリベンジ
【写真】スタンプがじっくり、そしてゆっくりと寝技ができるようになると怖い(C)ONE
<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
Def.2-1
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
リベンジを誓うスタンプは、鋭い左前蹴りを見せ、左ローを蹴る。ローを続けるスタンプに対し、ラソヒーナはケージ中央を取ってなかなか動かない。と、左を見せて一気に組んだラソヒーナが、一度は体を預けて耐えたスタンプをシングルで倒す。スクランブルでギロチンに出たラソヒーナだが、スタンプが立ち上がって頭を上げて耐える。直後に首投げを決めたラソヒーナが、袈裟で抑えてパンチを打ちつける。スカーフホールド気味に絞め、必死に頭を抜いたスタンプが立ち上がるとギロチンで、がぶってヒザを顔面に突き上げる。
スタンプはシングルを潰してヒザをボディに入れると、バックに回ってRNCへ。左腕も足でフックされているラソヒーナだが、スタンプはやや頭の位置が高く絞めを極めきれない。それでも腕を入れ替えて絞めを狙い続けたスタンプが、盛り返して初回終了を迎えた。
2R、右ミドルハイを見せたスタンプ。ラソヒーナもミドルを蹴り返す。ローに縦ヒジ、続いて左ジャブを伸ばしたスタンプは、右ミドルハイを蹴る。ローにワンツーを放つラソヒーナが、左ボディ。すると2分20秒も経過して、スタンプがマウスピースを忘れていることに気付く。
リスタート後、ラソヒーナはボディから左フック、ヒザ蹴りにもダブルレッグを決める。足関節狙いから蹴り上げたラソヒーナに対し、立ち上がったスタンプがローを蹴る。レフェリーがラソヒーナを立たせる。ラソヒーナはワンツーフックで前に出て、左ハイを蹴っていく。スタンプは右を当て、エルボーを冷静に入れる。ミドルハイで体を起こされたラソヒーナだが、右ストレートを当てる。左ミドルを蹴られ、組んだラソヒーナだがスタンプが崩して上を取る。エルボーからパンチをスタンプが狙ったところで時間となった。
最数回、テイクダウン狙いを潰したスタンプが上をとり、スクランブルもバックを伺うとラソヒーナが引き込む。背中の後ろで右手を掴んで、パンチを落とすスタンプ。掴まれていた手を振りほどいたラソヒーナだが、ハーフで下の状態が続く。クローズドを取ったラソヒーナは、腰を切ると足をすくって腕十字へ。体を跨いで防いだスタンプがトップへ足関節狙いにも、しっかりと座ったスタンプがパンチを連打する。ヒジを落としたスタンプが立ち上がる。
残り1分、ラソヒーナはレフェリーにスタンドに戻され肩で息をしている。ここから大きな動きはなく、最後にラソヒーナがスピニングバックフィストもクリーンヒットはせず、時間と同時にテイクダウンに。ジャッジの裁定は割れ、スタンプは勝利者コールに涙を見せそうになりつつ、勝利の舞いを見せた。