【Bu et Sports de combat】武術で勝つ。型の分解、サンチン編─14─虎口、分解組手で知る極め
【写真】サンチンにはここまで触れてこなかったが、極めが含まれている──が、MMAでこの動きをするということではない(C)MMAPLANET
武術でMMAを勝つ。空手でMMAに勝利する──型を重視する剛毅會の武術空手だが、岩﨑達也宗師は「型を使って戦うということではない」と断言する。型稽古とは自身の状態を知り、相手との関係を知るために欠かせないモノであって、その形で戦うことではない。
サンチン、ナイファンチ、セイサン、パッサイ、クーサンクーの型稽古を行う剛毅會では、まずサンチンから指導する。5種類の型稽古にあって、唯一サンチンのみが息を吸いて吐くという意味での呼吸を学ぶことができる。
全ての根幹となる武術の呼吸を学ぶことができる──サンチンの解析、第14回は虎口の理解を深めるために、その分解空手を説明していきたい。今回は型の動きに含まれている極めという要素を紹介したい。
<サンチン解析第13回はコチラから>
つまり掴む行為が支点を作ることになり相手が動くことができるようになる。掴む、組むという行為は攻防が生まれ、武術ではなく格闘技、格闘競技となる
※今回は相手の内側(中)に入ったが、次回は外側に入る虎口の分解組手を紹介したい