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【UFC111】磐石の試合運び、フィッチがサンダースを下す

■第6試合 ウェルター級/5分3R
ジョン・フィッチ(米国)
Def.3R終了/判定
ベン・サンダース(米国)

【写真】試合をフィニッシュさせる回数こそ少ないものの、やっぱり強いフィッチ。ダナ・ホワイトは同門コスチェックとの対戦を望んでいるようだが―― (C) ZUFFA

ローキックでサンダースのバランスを崩すフィッチ。首相撲からヒザを突き上げ、サンダースがフィッチをケージに押し込む。ケージを背にしながらヒザを返し、両脇を差して態勢を入れ換えたフィッチがテイクダウンを奪う。サンダースの両足をコントロールし、払いながらパスを狙うフィッチだが、サンダースはバタフライガードに戻す。

サンダースの両ヒザを畳み、足をきかせない状態にし、フィッチは左足を抜いてハーフガードに。打撃を受けながら、クローズドガードに戻したサンダースは果敢にボトムからパンチを放っていく。三角狙いのハイガードを察知し、パンチを落とすフィッチ。脇を差されると鉄槌、引き抜くとパウンドを落とすなど、相変わらずトップキープのバランスの良さを見せる。


2R、フィッチはロー&ハイキックを見せ、プレッシャーを与え、サンダースが前に出てくると組みつき、豪快なダブルレッグからスラムでテイクダウンを奪う。サンダースをケージに押し込むと、フィッチは担ぎからパスを狙う。フィッチの堅実ファイトに、観客はブーイングを送るが、その細かいパンチとエルボーは確実にサンダースの戦意を奪っていく。ハーフガードから、左エルボーをサンダースの側頭部に連打しているにも関わらず、観客のブーイングに押されレフェリーがブレイクを命じる。ただし、スタンドに戻っても打撃戦にはならず、組合いのなかでフィッチが両差しでサンダースをケージに押し込んだ状態で2Rが終了した。

最終ラウンド、右を出し、直後にフィッチが組みつくが、サンダースが距離を取る。構わずパンチで釣り、軽々とフィッチがシングルで組みつくと、サンダースはスイッチで耐え、ケージを背にしスタンドをキープする。再びレフェリーがブレイクを命じると、フィッチは右フックからシングル、ダブルにスイッチし、バックへ回り込む。首相撲から立ったまま肩固めの要領でサンダースをコントロールしたフィッチは、直後にクリーンテイクダウンを奪う。

足を一本キャッチし、回り込みながら鉄槌、パンチを落とすフィッチに対し、サンダースはディフェンスに専念せざるを得なくなり、反撃の糸口すら掴めない。外掛けフックでパスだけは許さないサンダースだったが、最後までパウンドを受けながら試合終了のホーンを聞いた。ジャッジは三者とも30-27のフルマークでフィッチを支持。チアゴ・ピッチブルの代役サンダースを下した。

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