【UFN189】42歳、衰えを知らないトリナルドの勢いを封じたムスリム・サリコフが5連勝を達成
<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
Def.3-0:30-27. 30-27. 30-27
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
42歳になったトリナルドが、キング・オブ・カンフーと対戦。サウスポーのトリナルドに対し、サリコフは左に回り左ジャブを伸ばす。右ストレートに、左ストレートを返すトリナルドが左ハイを蹴っていく。スピニングバックキックを見せたサリコフは、トリナルドの左にカウンターを狙う。重い右ボディを受けたトリナルドが、左を伸ばして前に出る。サリコフは離れて右前蹴りをアゴに届かせる。
トリナルドも左オーバーハンドから首相撲、ヒザをボディに突き上げる。離れたトリナルドに右オーバーハンドを当てたサリコフが、右ミドルを入れる。真っ直ぐ飛び込んで左を伸ばしたトリナルドは、左から右で前に出て圧を掛ける。後ろ回し蹴りも見えているトリナルドは、仕上がりは上々か。しかし、飛び込んで蹴りに行った直後に右アッパーを打たれてダウン。ガードで殴られ、足関節を仕掛けたところで時間となり、トリナルドは初回を失った。
2R、ワンツーで前に出るトリナルドに対し、間合を図るサリコフのパンチが大きくなる。近づくと首相撲&ヒザ蹴りのトリナルドは、距離を取り直した直後に右オーバーハンドを被弾しそうに。左リードフックに左を合わせたトリナルドだが、サリコフは距離を詰めるとパンチを纏める。と右フックを効かされたトリナルドは、懸命に前に出て左を伸ばす。サリコフは攻め急がず、タイミングを測って左フックから右を打ち込む。
直後に左を打たれ、後方にバランスを崩したサルコフは首相撲からクリンチでケージに押し込まれる。回して離れたサルコフがワンツー、左ジャブを伸ばす。続いてガードの上から右ハイを蹴ったサリコフに対し、トリナルドはクリンチへ。ここも回って離れたサルコフが左フックをヒットさせる。トリナルドは左ミドルを返すが、右ミドルを蹴られクリンチから右腕を差されて崩される。スタンドで待ち受けたサリコフが、この回も取った。
最終回開始直後に、アイポークを受けたサリコフがしゃがみ込む。右目が塞がったサルコフがドクターチェックを受ける。サリコフは「もう少し時間が欲しい」と英語で話し、目を拭いてくれと要求した。再開後、左を被弾したサルコフが姿勢を乱す。さらに左ハイを蹴ったトリナルドに対し、サリコフが右ミドルを返す。
ここから組んだトリナルドは、離れたサリコフにパンチを纏め、再び組みつく。回って離れたサリコフに対し、徹底的にトリナルドが右側を攻める。しかし、左ミドルをキャッチされ崩され、サリコフはローを蹴って寝技にはいかない。レフェリーがトリナルドを立たせ、時間は残り半分に。後ろ回し蹴りを連続したサリコフは、ボディを打たれても間合いを外して左フックへ。脅威のスタミナを誇るトリナルドは、ワンツーから左フックを振るうも、サリコフが組んでテイクダウンに成功し万事休す。残り30秒をトップで過ごしたサリコフが、フルマークの判定勝ちで5連勝を決めた。