【UFC258】素晴らしき攻撃の散らし方。クリス・グティエレスがレンジコントロールに大技織り交ぜ快勝
<140ポンド契約/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
Def.30-27.29-27.29-28
アンドレ・イーウェル(米国)
サウスポーから素早い右ジャブを連打したイーウェル、グティエレスもスイッチするが左ストレートを被弾する。イーウェルのテイクダウン狙いにヒザを合わせていったグティエレスが、ここから圧力を高める。ボディ打ちで中央を取り返したイーウェルが左オーバーハンドを当てる。
グティエレスはイマナリロールも、足を取れず立ち上がる。遠めのレンジでヒザや蹴りを捌くように左を伸ばすイーウェルに対し、グティエレスもバックステップでかわして右ミドルを入れる。イーウェルは左ボディストレートを当てると離れ、グティエレスが一気に距離を詰めてケージに押し込んでいく。ヒザをボディに入れて離れたグティエレスが、残り10秒でイーウェルのステップインに合わせて左の蹴りをを放つと、ヒザが顔面に当てダウンを奪う。直ぐに立ち上がったイーウェルで攻撃をまとめたグティエレスが初回を取った。
2R、ローから掛け蹴りのような蹴りを見せたグティエレスが、左カーフを入れる。体が流れたイーウェルに対し、次は右ハイを放ったグティエレス。攻撃を散らすグティエレス、イーウェルの効果的な攻撃はボディストレートに限られているか。左ハイも伸びるグティエレスが、イーウェルの前足を蹴る数を増やす。
踏み込んでワンツーからグティエレスをケージに詰めたイーウェルだが、左ローを受けて後退してしまう。ボディへの前蹴りから顔面へのパンチというコンビネーションを見せたイーウェルは踏み込みにボディへの前蹴りを合わされるも、最後の30秒で蹴り足をキャッチして払うようにテイクダウンを奪う。トップを取ったイーウェルは、外ヒールを仕掛けヒザを捻っていく。極めることはでになかったが、パンチを被弾することなくイーウェルは時間を迎えた。
最終回、ローを蹴り合った両者。細かくチェックするグティエレスに対し、外側と内側から蹴られるイーウェルは姿勢を乱す場面も。グティエレスの後ろ回し蹴りでカカトが、イーウェルの顔面かすめる。ここから左右のロー、カーフに左のパンチを交えて戦うグティエレスが攻勢を握る。
右ローで姿勢を乱し、左ハイで顔面を狙われたイーウェルは左ストレートを放った時に姿勢を乱すなど、完全に左足を潰されている。奥足まで蹴られ、体を大きく揺れたイーウェルに対し、攻撃を散らして顔面と左足を甚振るグティエレスが、スーパマンパンチの踏み込みからケージを蹴ってジャンピング左ハイ、組んできたところで首投げ気味にトップを取る。
最後は上から頭を跨いで三角クラッチ&腕を極めに掛かったグティエレスが3-0の判定勝ちを手にし「コーチのマーク・モントーヤとダイナミックな攻撃が必要だと、取り組んできたんだ。世界が無限に広がっている。凄くハッピーだよ」と話した。