【UFC170】アスンソンが代役のRFA王者ムニョスに貫禄勝ち
<バンタム級/5分3R>
ハファエル・アスンソン(ブラジル/3位)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-27
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
フランシスコ・リベラの負傷欠場により、バンタム級3位のアスンソンとの対戦でUFCデビューの機会を迎えたRFAバンタム級王者ムニョス。左ローを蹴り込んだアスンソン、やはり肩回りなどフィジカルの差は感じられる。
アスンソンは左フックを打ち込み、ローにつなげる。ムニョスも右ローを返し、ヒザのフェイントを見せる。ムニョスは前に出て右ローを入れると、アスンソンは左ローを軽く返す。ムニョスの右ミドル後にアスンソンは後ろ回し蹴り、前蹴りからワンツーを見せる。ミドルを蹴り合う両者、アスンソンが「指を立てるな」とムニョスに抗議する。ムニョスはボディフックから左フックを打ち込むと、右ローへ。さらに右を打ち込んだムニョスに対し、アスンソンも左ローからワンツーを伸ばす。
ムニョスの右ローが勢いを増すと、アスンソンはサウスポーにスイッチする。オーソに戻したところでローを蹴り込むムニョス、黒帯柔術家同士の対戦は打撃に終始し初回が終わった。2R、サウスポーのアスンソンに左ローを入れるムニョス。パンチの応酬のなかで、組み合いが少し見られるが基本は、初回と同じようにスタンドの攻防が続く。ムニョスは右ミドルから、左フックを入れるが、続く蹴り足を取られテイクダウンを許す。
アスンソンはムニョスのヒールを防ぎ、重いパウンドを連打する。スクランブルの展開からスタンドに戻った両者、アスンソンの下がりながらも右をムニョスの顔面を捉える。左ローから左ストレートを決めるアスンソン。サウスポーに構えを変えた策が功を奏した。残り90秒、ムニョスの後回し蹴りをキャッチして、2度目のテイクダウンを奪ったアスンソンがエルボーを落す。ムニョスはクローズドガードへ。上体を起こしたアスンソンの右のパウンドは空振りに、逆後に左を落したアスンソンがラウンドを取った。
3R、アスンソンの構えは左のまま。ムニョスが前に出ると、左ストレートを伸ばす。オーソに戻したアスンソンの左がムニョスを捉える。ムニョスは左のボディフック、さらに右ミドルを左構えのアスンソンに決める。パンチをまとめるアスンソン、ムニョスは下がりながらパンチを受けるシーンが目立ち、左目が塞がっている。その目を気にするムニョス。残り2分になり、ムニョスの右ローにアスンソンが右を合わせる。下がりながらもパンチの勢いが上のアスンソンは、ボディを受けてもワンツーを返す。
残り1分、キャッチしてテイクダウンされるのを避けるためか蹴りが無くなったムニョス、テイクダウン狙いは勢いがなく前に出てもアスンソンの左を被弾する。最後の10秒でテイクダウンからパウンドを落したアスンソン、ランカーとしてその強さをムニョスに見せつける最後の5分となった。ジャッジはフルマークでアスンソンに、タイトル挑戦に地固めとなる勝利を手にした。