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【UFC169】ユライア、戴冠&リベンジならず。無念のTKO負け

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>

ヘナン・バラォン(ブラジル)

Def.1R3分42秒 by TKO

ユライア・フェイバー(米国/1位)

オクタゴン中央で間合いを測る両者。バラォンの右前蹴り、ユライアは左から右を振るいながら前に出る。再びバラォンは右前蹴りを見せ、ユライアは右ローをキャッチし、すぐに離すとワンツーを見せる。ユライアの前進にスッと距離を取り、後回し蹴りの機会を伺い、キックを見せるバラォンは、ユライアの蹴り足をキャッチしてパンチを放つ。

間合いを取り直した両者、一瞬の接近戦でパンチを互いに出して、距離を取り直す。左に回りスイッチも織り交ぜるユライアが、小刻みなステップからワンツー、右前蹴り&ハイキックを放つ。バラォンが右ローを蹴りこむと、ユライアがサウスポーに構えを変え一瞬固まる。ここでバラォンが右ストレートでアゴを打ち抜き、腰から崩れたユライアに左右のパウンドを速射砲のように落す。ユライアは立ち上って手を出すも、さらにパンチを被弾し、首相撲からヒザを受ける。それでもユライアは、組みついてボディへのヒザから間合いを取り直す。

右へ下がるユライアの左フックは空振りに、さらに左へ回るが右オーバークロスを受けて崩れ落ち、腹這いになって真っ直ぐ体が伸びる。ユライアは右手でバラォンの右足を引き寄せ、亀の態勢になって頭を左手で守りながら、鉄槌を受け続ける。と、ここでレフェリーのハーブ・ディーンが試合をストップし両者を分ける。「なぜ?」という表情を浮かべたユライアは、不満気な表情を浮かべたが、ケージから下りたバラォンに笑顔を浮かべて健闘を称えた。

正規王者として初防衛に成功したバラォンは、「(ストップには驚いた? )少しね。(前回の試合と比較して)、ホームタウンで調整し、KOを狙っていた」と語った。一方、ユライアは「ハーブは偉大なレフェリーだけど、足を掴んでいて頭を守っているのに、大丈夫だとは伝えられなかった。バラォンが素晴らしいパンチを入れた

のは確か。でも、僕は失神していない。また戻ってくる。僕のところのTJ・ディラショーにタイトルショットの機会を与えてやってほしい」と冷静に話した。

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