【UFC169】アルドが6度目の王座防衛。組みでも強さ見せる
<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
ジョゼ・アルド(ブラジル)
Def.3-0: 49-46, 49-46, 49-46
リカルド・ラマス(米国/2位)
ラマスの右ローで試合がスタート。さらに右ローを重ねるラマスが左ジャブから、右ローを放つ。左手を上下させ、間合いを測るアルドが左ジャブを伸ばす。アルドは左フックから右ストレート、ラマスが右ローを見せる。頭を振り、フェイントを織り交ぜながら距離をつめる王者に、ラマスが左ハイを繰り出す。
ブロックして右ボディストレートを放ったアルドは、ラマスのローをカットする。アルドは左前蹴りを見せ、右ストレートから重い右ローを蹴り込む。続く後ろ回し蹴りは当たりが弱かったが、ミドルを受けてなおラマスの態勢を崩す。パンチのラッシュを受けそうになりながら、起き上がって距離をとったラマス。残り1分を切り、アルドが右ストレートから、左ボディフックを入れる。後ろ回し蹴りが届かないラマス、フライングニーで距離をつめ速射砲のようなパンチを放ったアルドが、初回を取った。
2R、ハイとロー、後回し蹴りと蹴りを多用するラマスだが、クリーンヒットはない。ローを受けたアルドは、より強いローを蹴り返し、右ストレートを伸ばす。ラマスも右ローを入れるが、左右のボディフックを受ける。アルドの左フックから右ストレートに負けじと、右を振るラマスがバランスを崩す。ラマスが右ローを受け、体がよれる。右から左フックをヒットした王者、ラマスの左ジャブに構わず右ローを重ねていく。
ワンツーから右ローと、的確な攻撃を繰り返す王者は、右ローで挑戦者を削り、後回し蹴りも確実に防御する。ラマスの左ハイをブロックしたアルドは、右ストレートを返し、右ローを確実に蹴り込んでいく。ラマスもアグレッシブな姿勢を押し通すが、アルド優勢は動かない。
3R、左ミドルを蹴り合った両者、アルドが右ローから左ストレートを伸ばす。左アッパーから右ストレート、右ロー、そして左ローを力強い攻撃を見せる王者が、ワンツーからさらにローへ。ラマスのシングルレッグは切られ、左ハイもブロックされる。右ローを受けて、ついて体が一回転したラマス、体ごとローの勢いに持っていかれてしまう。左フックから右ローを再び入れた王者は、右アッパーに右ストレートを伸ばす。左ジャブのダブル、右ストレート、左ボディフック、そして打ち下ろす右ローとアルドは攻撃の手を弛めない。
ラマスも右アッパーから左ハイを繰り出すが、アルドは目がいい。ローをカットし、ハイをスウェイでかわしたアルドは、右ボディストレートへ。ラッシュはないが、攻め続けるアルドがこのラウンドも取った。4R、アルドはまず右ローを蹴り込み、シングルレッグでドライブされると、体を持ち上げられながら、ケージを利用して耐える。右腕を差しこみ、体を入れ替えたアルドは逆にラマスをケージに押し込んで息を整える。ラマスが得意のギロチンを狙うも、右手を差しあげてクラッチを組ませず、そのままトップを奪取すると肩固め狙いへ。
ラマスがバタフライ・フックでスペースを作ると、左エルボーを落す。ラマスはバタフライガードを狙うが、ヒザを越えたアルドがマウントへ。そのままバックに移行してRNCを仕掛けたアルド、多分にポジションキープ的なRNCは決らず、前方にアルドを振り落そうとしたラマスがシングルレッグへ。ここも腰を落して、エルボーを入れるなどディフェンスする王者は、投げを切って組技で4Rを取った。
5R、一本、あるいはKOでしか勝利の目が無くなったラマスは、ストレートを繰り出すが、組みついたアルドが四つ組からテイクダウンを奪う。オモプラッタを早々に潰し、バタフライ・フックを潰してパスからマウント、流れるような寝技を見せるアルド。ケージを蹴って、態勢を変えたラマスが、初めてトップを取る。パウンドからエルボーを落すラマス、アルドが頭を抱えていく。上体を起こしたラマスは、手首を掴んできたアルドにエルボーを落す。残り1分、凌げば判定勝ちの王者は、防御に徹するもエルボーを受ける。両ワキを差してしがみつくアルド、ラマスは頭をケージに運び、腰を揺すって体を自由にすると、左右のパンチを落とし、最後は左のエルボーへ。
最後は攻め込まれたアルドだが、4Rまでの貯金がありまずは6度目の王座防衛は間違いないだろう。案の定ジャッジ3者が49-46つけ、アルドが判定勝ちを収めた。