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【WSOF JAPAN】セフォー「日本に返したい」、酒井「底上げに」

Sakai & Sefo

【写真】2月2日にパンクラス・ディファ有明大会が控えている酒井正和代表と2月21日にWSOF CANADA大会が決っているレイ・セフォー代表の握手 (C)MMAPLANET

21日(火)に京王プラザホテルで、WSOFレイ・セフォー、WSOF JAPAN&パンクラス酒井正和の両代表が出席し、『パンクラスとWSOF提携及び、WSOF JAPAN開催』について記者会見が行われた。会見後、WSOF JAPAN公式ホームページ用に行なわれたセフォー、酒井両代表が合同インタビューをWSOF JAPANの提供により、MMAPLANETで掲載できることとなった。

WSOF JAPAN成立の背景には、両者の強い日本格闘技界再生の想いが存在した。

Special Thank to World Series of Fighting Japan

──2014年WSOF最初のショーをマイアミで終えたばかりです。そのような感想を持ちましたか。

セフォー 良い大会になることを願っていたけど、とても満足しているよ。WSOFにとっても一番大きなイベントだったし。第1回大会からこれまで、ずっと毎大会より良いイベントになるようチャレンジしてきた。

WSOF8に関して、私はジェシカ・アギラーについて色々と耳にしていたけど、実際に試合を見たことはなかった。それでもフィニッシュする力があることは分かっていた。ただ、あんなに早く試合を決めるとはね。驚いたよ。2,3Rは掛かると予想していた。ジェシカ・アギラーは世界でトップの女子MMAファイターであると同時に、WSOF世界王者となったんだ。

 

そしてジャスティン・ゲイジーだけど、我々は彼のことを白いマイク・タイソンと呼んでいる。ジャスティ・ゲイジーは凄いファイターだよ。人間的にも凄く良いヤツだ。ケージのなかではコンプリート・ファイターで、いつもファンの期待に応えている。

──今日、改めてWSOF JAPANの創設に関して、東京で記者会見を開きました。

セフォー 日本に戻ってきた理由は、日本が私にとって第2のホームだからだよ。日本の人々を愛している。私のファイターとしてのキャリアは、日本から始まった。そんな日本に何かを持ち帰りたいと思った。それが私にとって歓びなんだ。WSOFを日本で開くことが、日本の格闘技に役立つ。

そして、パンクラスのサカイさんが協力してくれて、WSOF JAPANに出場するファイターを供給してくれることになった。私が独力で何かをするよりも、日本のパートナーを得たことが凄く重要なんだ。日本のMMA界がかつての輝きを取り戻したい。PRIDEやK-1の時代、ファンは素晴らしいファイターによる、素晴らしい試合が堪能できた。あの雰囲気をWSOFによって日本に呼び戻したい。

酒井 記者会見を終えて、少し興奮していますね。パンクラスが5月からケージに代わり、ユニファイドルールになる。そこではパンクラスのメジャー化というものを当然、見据え視野に入れています。そのなかで既にメジャーとなっているWSOFと向き合っていくことができるようになり、WSOF JAPANを私達がやっていくことで、日本の格闘技界の底上げになればいいですね。

セフォー サカイさんはマイアミで最初に会った時から、凄く親しみやすく、気軽に話すことができた。それは私達にとって、大切なことなんだ。私が親しみやすい人間だしね。サカイさんはスマートで、優れたビジネスマンだ。協力してWSOFを日本に持ち込み、ずっとこの良い関係を続けていきたい。

──WSOFはBellatorに対戦要求を出しました。WSOFとパンクラスで対抗戦というものは考えていませんか。

セフォー パンクラスはパートナーだし、そんな事態にはならない。パンクラスはパンクラスで、WSOF JAPANの供給源になるんだ。絶対に対抗戦などは起りえない。ベラトールへの挑戦は本気だった。このスポーツのために良いことだと感じていたんだよ。それ以上、何か狙いや目論見があったわけじゃない。ファイターとこのスポーツにとって良いことだと考えていた。ファンやメディアからも、ネガティブな反応はなかったよ。

WSOFはやる気満々だけどベラトールに、その気はない。それも分かるよ。これからは、ベラトールとのことに固執するんじゃなくて、WSOFとWSOFファイターのブランド力を高めていきたい。

酒井 僕も対抗戦は全く考えていません。WSOFという舞台にパンクラスのチャンピオンをあげていく。そういうお互いに相乗効果があることをやっていけば、非常に面白くなると僕は思っています。

──WSOF JAPANをどのように日本で成長させていきたいと思っていますか。

セフォー 他の国と同じだよ。サカイさんとそのチーム、地元のパートナーとともにMMA人気を上げていきたい。日本は優れた才能を持つファイターも多い。我々の目指すところはファイターとWSOFのブランド力を増して、かつての日本格闘技界の姿を取り戻すこと。日本のファンは格闘技に忠誠心を持っている。日本の人々に何かを返したい。そうなることが、私にとっても歓びなんだ。

酒井 最高の話じゃないですか。僕もやはり、レイを凄くリスペクトしていて、ビジネスマンとしても高い評価を得ている人物です。やはり海外は、団体というよりも会社組織になっています。WSOFは短い期間で大きなTV局もついて、これはまさにビジネスです。僕もそういうビジネスも勉強したいですし、教育して欲しいともレイにも言っています。そういう点が、格闘技の底上げになっていくと思います。遣り甲斐もあります。

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