【RFC14】手塚基伸<02>「変わったところで勝負したい」
【写真】意外と少ない隣国・韓国での出稽古経験があった手塚基伸(C)MMAPLANET
2月9日(日・現地時間)に韓国ソウルのオリンピックホールで開催されるRFC14で、キム・スーチョルと対戦する手塚基伸インタビュー第2弾。
日本人選手の関門となりつつあるRFCのバンタム級。そのエース的存在のキム・スーチョルと戦う手塚は、1年前に韓国MMA界第三勢力といえるチーム・パシで出稽古を行った経験があった。現地での練習により、韓国人ファイターのフィジカルには関しては、ある程度は掴んでいるという手塚。2014年、最初の日韓バンタム級決戦で白星スタートが切れるか。キム・スーチョル戦の展望を尋ねた。
<手塚基伸インタビュー Part.01はコチラから>
──2013年のRFCのバンタム級戦線では田村一聖選手、大塚隆史選手、そして釜谷真選手、アラン・ヤマニワ選手、佐藤将光選手と5連敗です。
「1年前の年末年始にソウルのチーム・パシで出稽古を行ない、ナム・ウィチョルとかクォン・ベヨンとかと練習したことがあるんです」
──KTTとチームMADの練習を取材したことがあるのですが、KTTはスパルタ、チームMADは練習時間の長さが非常に印象に残っています。
「KTTは僕も一回、行かせてもらって『これは無理だ。体が絶対に壊れる』ってなりました(笑)。体も大きかったですし。チーム・パシはそんなことはなかったです。練習時間の合計は長いですが、しっかりと途中を区切って練習と休憩がある二部練でした」
──チーム・パシで韓国人選手の圧力は既に経験していると。
「力が持続して強い気がしますね。粘り腰だし。テイクダウンも入れるのですが、そこから粘ってくる下半身の強さを感じました。ナム・ウィチョルもクォン・ベヨンも強かったです。韓国人ファイターをすべて同列にできるわけではないですが、どんなもんかっていうのは分かるような気がします。誰っていうことなく皆、体が強かったので。
それと自分の同じ階級の選手は、かなり通常体重が重いですね。減量も15キロとかするって言っていましたね。ただ、RFCのバンタム級で戦った日本人選手の試合は、下の方(※Young Guns)は動画とかアップされていないから、見られていないんですよ」
──日本人選手にとって、関門となりつつあるRFCのバンタム級で手塚選手が戦うのは、エース的な存在のキム・スーチョルです。どのような印象を持っていますか。
「OFCの試合とか、チェックできた試合は全て見ています。最近になって打撃を使うようになったんですけど、以前は前傾姿勢でパンチを振るって組みつくっていうファイトスタイルでした。序盤からそのペースで動き続けて、最後は若干失速するというイメージがあります」
──最近は打撃も切れ、スプロールも強くなり、テイクダウン狙いを切るシーンも増えました。
「だから、僕の方も打撃を見せることが必要になります」
──チャンピオンのイ・ギルウよりも、強いかもしれない相手です。
「ハイ。タイトルには絡ませてもらえると嬉しいのですが、とにかく次が勝負だと思っています。RFCはキム・スーチョルをチャンピオンにさせたいんだなっていうのもありますし、今はキム・スーチョル戦だけを考えています」
──まだ若くて、試合の度に成長しており正直、怖さはあります。
「判定になったら分が悪いというのはありますね。でも、やっぱり打撃ですね。根津戦のあとで変えてきた部分をどれだけ出せるのか。根津戦もパンチは当たったことは当たったのですが、その後がなくて一発で終っていました。そこを少しはやるようになりましたし、変わったところで勝負したいですね。打撃と……、嫌でも寝技にはなると思うので、そこは自信を持っていきたいです」
──チーム・バジリスクでは、石原選手は打撃の面も含めて良いパートナーなのではないですか。
「そうですね、夜叉坊はまだ22、23歳で若いですし、金太郎も20歳ぐらいなんです。夜叉坊はケガがなければ絶対に来る選手だと思います」
──大阪でチームを作っていますが、東京で出稽古を行うこともあるのでしょうか。
「少しあります。グランドスラムさんやHEARTSさん、パラエストラ八王子で練習させてもらいました」
──そういう時代ではないのかもしれないですが、関西人として東京のチームには負けたくないという気持ちは持っていますか。
「持っています。チーム・バジリスクは皆で、打倒チームOTOKOGIっていうのを掲げているんです。東京に負けるかっていう気持ちはあります」
──直接対決ではなく、韓国人選手を通して在京の選手たちの勝負になりますね。
「そうですね。負けないように頑張ります」