【DWTNCS S04 Ep09】サバテーロ、30-24がつく一方的な判定勝ちもムーアの戦い方にフラストレーション
<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ(米国)
Def.3-0:30-24.30-25.30-26
テイラー・ムーア(米国)
サウスポーのムーアに対し、サバテーロが右ハイを見せた直後にダブルレッグでテイクダウンを決める。クローズドガードのムーアをケージ際まで運んだサバテーロは、腕十字を防いでパンチを落とす。ガードの中からエルボー、左のパンチを落としたサバテーロはガードが空くと足を抜きに掛かる。ムーアは懸命にクローズドを続けるが、持ち上げたサバテーロがスラムを2度、3度と仕掛ける。
残り2分、サバテーロは腰を切られると正対し、結果ムーアがクローズドに戻す。足を抜くことができず、ワキ腹にパンチを落とすサバテーロ。互いに相手を挑発する言葉を吐くが、展開は変わらなかった。
2R、ムーアが右ローを蹴り、逆にダブルレッグへ。切ったサバテーロがバックに回る。得意の形に入ったサバテーロは。ボディロックから前方に崩し、素早くケージとムーアの間にある左足をフックしている。向きを変え、外側に足をワンフックされた形のムーアは、RNC狙いに背中をつけてエスケープ。サバテーロはハーフからエルボーを落とすが、ここでムーアがクローズドガードを取る。
この試合展開ではインパクトを残せないため、イライラが募るサバテーロは相手コーナーの指示に反応して言葉を発してしまう。レフェリーが注意を与え試合が続くと、ムーアは初回と同じように腰を切って、十字にならないとクローズドに戻すという戦いを続ける。さらに頭を引き寄せるという状況に、レフェリーが「アクティブな試合を」という指示を与えた。タイムアップ後に罵り合う両者、これは良い印象を残せないだろう。
最終回、ミドルを蹴り合った両者。ダブルレッグを仕掛けたサバテーロがボディロックへ。バックからの崩しを嫌がったムーアはキムラクラッチを狙いつつ引き込むように背中をつける。コンテンダーシリーズとしては一番してはいけない試合を続けるムーア、サバテーロは残り半分を切って左足を抜くことに成功する。
ムーアはスクランブルゲームを望まないなかで、サバテーロはマウント奪取へ動く。結果、ムーアがクローズドガードに戻し蹴り上げからスタンドへ。即、組んだサバテーロがバックに回るが、ムーアはここでもマットに背中をつけハーフ、頭を引き寄せてクローズドを取る。最後の10秒で自らスタンドに戻ったサバテーロは、立ち上がってきたムーアにアッパーを入れ試合終了を迎えた。
結果、ジャッジの1人は30-24という大差をつけサバテーロが勝利も、「ヤツに勝つチャンスは与えず、F○○○な15分にしてやった。どこでも自信はあるけど、グラップリングとMMAレスリングには自信がある。試合中のトラッシュトーク? あいつがやってきたことで、僕じゃない」と笑顔は見せなかった。