【DEEP97】新DEEPフェザー級チャンピオン牛久絢太郎「危ない場面も、最後まで戦い抜くことができた」
【写真】新DEEPフェザー級チャンピン牛久絢太郎 (C)MMAPLANET
20日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで行われたDEEP97 IMPACTのメインで、牛久絢太郎が弥益聡志を破りDEEPフェザー級チャンピオンに輝いた。
敗者も認めた気迫の勝利、念願のベルトを巻いた牛久は周囲への感謝の言葉を共同会見で続けた。
※要約
──ベルト奪取、おめでとうございます。今の気持ちを聞かせてください。
「正直、気持ちで勝てたんじゃないかと思います。技術とか置いておいて、最後まであきらめない気持ちを持つことができたので結果につながったんじゃないかと思います」
──師匠が持っていたベルトという言葉もマイクでありました。その辺りで、ベルトへの拘りがありましたか。
「いやぁ、一つのことを続けていると良いことがあるんだなぁと思いました。舞台が違うのですが、タイトルマッチを経験してベルトを獲れず(※2016年4月、暫定フェザー級KOP王座決定戦で田村一聖に敗れる)。でも諦めないでチャンピオになれるって信じて。それが今回に繋がって良かったと思います。
試合の勝ち方も一本やKOじゃなくて、危ない場面もあったけど最後まで戦い抜くことができた。自分のこれまでの練習に対する姿勢……毎日のきつい練習を乗り越えた──しんどい練習を諦めない、そういう気持ちがこのベルトに繋がったと思います。スイマセン、何をいっているのかなぁ(笑)」
──師匠の横田(一則)さんとケージを出てから言葉を交わし、涙していたようでしたが。
「そうッスね。『やったなぁ。ベルトを持ってきてくれた』って。そこに関して横田さんも喜んでくれて、横田さんが我がゴトのように喜んでくれて……ソレを見て涙が出てきました。でも、リングの上では泣いちゃいけないと思って……とりあえず、下りてから……。堪えていたんですけど、出ていましたか(笑)」
──この先の展望は?
「一つ区切り……目標が達成できたので、あくまでもDEEPのベルトがゴールじゃない。通過点なので、大舞台に出て自分の存在をアピールしたいので、明日から練習ですね」
──思い描く大舞台とは?
「逆にここで言わない方が……盛り上がるんじゃないかと思います。でも、強い選手と戦って、自分ももっと強い選手になります。横田さんが築き上げたDEEPのベルトの重みは、今ここにあるベルトの重みとは全然違うものなので、横田さんを越えられるようなチャンピオンになります」
──足立区ネットワークでパワー・オブ・ドリームでの打撃の練習も力になりましたか。
「めっちゃくちゃなりました。パワー・オブ・ドリームさんとK-Clannのおかげでベルトを獲れたと本当に思っています。本当に感謝しています」──パンクラスで連戦連勝から躓き、ここまで長かったです。あの頃と今の牛久選手、一番の違いはどこでしょうか。
「昔は若くて勢いでやっていたので、自分が不利になるとパニクっちゃうじゃないですけど、ヤバいなって思っていました。あの経験があったから、今はヤバくなっても冷静でいられます。
今夜の試合も昔の自分だったら、ヒザを貰った後とかテンパっていたと思います。でも今の自分はああいう場面でも冷静に自分のできることは何かと考えることができて動けるようになった。それはパンクラスでの経験があったからで、パンクラスさんには本当に感謝しています」