【Invicta FC42】アリーシャ・ザッピテーラ、ヴァンフルーチョークで新インヴィクタ・アトム級世界王者に
<Invicta FC世界アトム級王座決定戦/5分5R>
アリーシャ・ザッピテーラ(米国)
Def.4R1分20秒by ヴァンフルーチョーク
アシュレイ・カミンズ(米国)
身長差のある両者、長身のカミンズが左手を伸ばした構えを取る。右を振るい、左フックを繰り出すザッピテーラにカミンズが右を当てる。差し出された左手を叩いたザッピテーテの左ミドルにワンツーを放ったカミンズが、続く右を打ち込み、ザッピテーラの腰が落ちる。離れたザッピテーラに再び右を当てたカミンズが、ザッピテーラのダブルレッグを切り、ケージ際で右を打って離れる。
続くテイクダウン狙いを切られたザッピテーラだが、ギロチンを切り抜けトップを取る。ハーフから首を固め、スクランブルで投げを打ったザッピテーラが、エルボーを打ちつけトップで最初のラウンドを戦い終え、ジャッジ2人だけがカミンズを支持した。
2R、スーパーマンパンチから組みついたザッピテーラが、ケージにカミンズを押し込む。ボディロックからヒップトスを狙ったザッピテーラ、これを耐えたカミンズが離れる。左ジャブを入れたカミンズは、ザッピテーラの前進に右を合わせる。ザッピテーラはそのまま組みつくが、テイクダウンは奪えないまま打撃の間合いに。
ザッピテーラの右オーバーハンドに、右をカウンターでヒットさせたカミンズが、テイクダウン狙いをケージを利して耐える。離れたザッピテーラが左フックを放つも、続く右ローに右トレートを被弾。前に出ると右を打たれるザッピテーラが、左にも右クロスを打たれ、もう一発カミンズが右を入れる。UFC Fight PassのCGではオープンスコアは確認されなかった。
3R、やや近い距離でジャブを放つカミンズは、ザッピテーラのダブルレッグを切り右を当てる。直後にローシングルを決めたザッピテーラに対し、カミンズはハイガード。腰を切って腕を狙う。ザッピテーラは察知し、右ヒザを押し当て左足を抜いてハーフへ。ワキ腹にエルボーを入れるザッピテーラ、カミンズも同じようにヒジ打ちを繰り出す。
キムラ狙いつつ、パスのプレッシャーを強めるザッピテーラは、ついにサイドを取ることに成功する。ザッピテーラはエルボーを側頭部に打ち、顔面にもパンチとエルボーを落としていく。しっかりとサイドで抑えるザッピテーラはニーインベリー、潜ったカミンズが背中を預けて立ち上がる。胸を合わせたカミンズがエルボーを放って離れたところで、ラウンド終了に。
3Rまでのスコアはカミンズが29-28、29-28、28-29でリード。残り10分、4はまずザッピテーラがテイクダウンを決め、カミンズのギロチンを防ぐ。ヴァンフルーで絞めるザッピテーラが、肩のプレッシャーを強める。動けないカミンズがタップし──アリーシャ・ザッピテーラが新インヴィクタFC世界アトム級チャンピオンに輝いた。
「ホント、信じられない。バックステージに戻ってきたも、現実だとは思えないの。最初の2Rは厳しくて、ヴァンフルーを極めることができるなんて……。少し、次の試合まで時間をおきたい」と新チャンピオンは話した。