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【DWTNCS S04 Ep04】ヘッドムーブで防御、対角線コンビからTD。淀むことなく流れるMMAでロメロ快勝

【写真】ヘッドムーブ、左右の蹴り、そして打撃からテイクダウンと流れるようなMMAを見せることができるロメロ、この選手は注目だ(C)Zuffa/UFC

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ロメロ(カナダ)
Def.3-0:30-26.30-27.29-28
マイク・ブリーデン(米国)

ブリーデンのローをかわし、自ら右ローを蹴ったロメロ。右を伸ばし、右ミドルを入れたブリーデンに対し、ロメロは左インサイドローを蹴っていく。ワンツー&ミドル、テイクダウンのフェイクを見せたブリーデンが右オーバーハンドを伸ばし、バックステップでかわしたロメロは前に出てワンツーへ。

ロメロの右ローで体が流れたブリーデンが左ハイ。ロメロは右ローから左ハイを狙う。互いにカーフを蹴り、ブリーデンの左フックがロメロの顔面を捕える。

ジャブの差し合いから右を狙ったブリーデンに対し、ロメロも左ミドルを決める。さらにロメロがワンツーを決め、右カーフから跳びヒザを繰り出す。これは胸にしか届かず、ブリーデンが左ミドルを決める。互いにフェイントを交え、頭をしっかりと動かすという高度なキックボクシングMMAを展開した。

2R、右アッパーを入れたロメロに対し、ブリーデンが初めてクリンチへ。すぐに離れたブリーデンは逆に右を被弾し、ダブルレッグで尻もちをつかさせる。立ちあがった直後に右ハイを狙ったロメロは、切れ目のない攻撃を仕掛ける。さらにロメロは左ジャブから右カーフを蹴り、ブリーデンは構えを変える。

ロメロは右アッパーを決め、ブリーデンの右カーフに左ジャブを合わせる。

ジャブの精度でも上回るロメロがスピニングバックフィストへ。ブリーデンは組んでケージに押し込むが、滑ってテイクダンは奪えない。と、離れたロメロはジャブを見せた直後にニータップ気味にテイクダウンを決め、バックへ。ブリーデンもすぐに反応してスクランブルから離れて、右ヒザに続き左フックを思い切り打ち込む。しかし、直後にブリーデンはサウスポーに構え、左足を引きずる仕草を見せた。

最終回、サウスポーのままのブリーデンが組みながら右を振るう。ロメロは右ミドルを入れ、右フックに組みつくや離れ際に左フックを当てる。

非常に完成度の高いロメロは攻撃を散らしつつ、右カーフを効かせ下がったブリーデンにパンチの連打、さらに前足となった右足にローを連続で入れる。

ブリーデンもここで下がらず、前に出る意志を見せ続けフックを振るっていく。ボディを纏めたブリーデン、ロメロは回るようになりクリンチへ。離れた両者、互いに右ジャブを当て、ロメロのダブルレッグは切られる。ジャブを当て、左フックで圧力を高めるブリーデンに対し、ロメロはケージの前を移動するようになる。

それでも右ミドルを2発入れたロメロは右フックを被弾し、ヒザ蹴りをキャッチする。すぐに足を抜いたブリーデンの圧力が高まるが、右足にカーフを蹴られ体がよれる。組みを選択したブリーデンは、離れたロメロのカーフで大きく体が崩れる。

直後に跳びヒザからテイクダウンに持ち込んだロメロがトップを取った状態で試合終了を迎えた。

キャリア8勝0敗としたロメロは「家族、ガールフレンド、コーチに本当に感謝している。テイクダウンにいったのはコーチの指示があったから。タフな状況でよく分かってくれている。ブリーデンはスーパータフだった」と話し、カナダ人として2人目のコンテンダーシリーズからのステップアップを果たせるようアピールした。


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