【ONE110 No Surrender III】完全キックボクシングマッチでローを効かせたロイルがトーマスをKO
【写真】Super SeriesのキックボクシングがMMAグローブで行われたような試合展開で、ロイルがKO勝ちを収めた(C)ONR
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル(英国)
Def.3R3分27秒 by KO
クインティン・トーマス(米国)
サウスポー同士、まずトーマスが右ローを蹴る。ロイルが右ローから左ストレートを伸ばす。トーマスも右ジャブを返し、ローを蹴り合うと右ハイからジャブを打っていく。
ボディに右を入れたトーマスに対し、ロイルが左に合わせる。トーマスは右ミドルを入れ、オーソから右ハイを蹴る。サウスポーに戻してボディへのサイドキックを繰り出すなど、手数はトーマスの方が多い。素早いワンツー、左を当てて回るトーマスがサイドキックを再び見せる。
残り1分、ロイルが左ストレートを見せるが、基本はカウンター狙いで待ちの姿勢のファイトだ。そのロイルの前進にローを合わせたトーマスが手数でリードした。
2R、トーマスが右ロー、ロイルが右フックを振るう。ジャブを入れたトーマスは、ロイルのワンツーにガードを固めた直後に右フックを打っていく。トーマスは左ローを続けたが、逆に左ローでヒザ裏を蹴られて姿勢を乱す。2度、3度とローを蹴られたトーマスが構えを変える。ロイルはトーマスがオーソに構えても奥足を蹴っていく。
オーソでも右を当て、スイッチして左を伸ばしたトーマスはすぐにオーソに戻す。効かされた右でローを蹴るトーマス、ロイルは攻めを纏めることはない。左で右を足を狙ったロイルが、確実にダメージを与えたラウンドとなった。
最終回、オーソから時折りサウスポーにスイッチするトーマスが左ジャブ、右ローを蹴る。全く組み合わない両者、完全なキックボクシングマッチとなりトーマスが右フック、ロイルが左ロー、左ストレートを伸ばす。奥足にしても右足を蹴られて姿勢を乱したトーマスは遠い位置で足を使う。
中盤、勝負を掛けたかサウスポーで構えたシーンもあったトーマスは、オーソに戻すと右アッパーを被弾しダウンを喫する。立ち上がったトーマスに左ローを蹴り、最後は左フックから右フックを決めたロイルがKO勝ちを決めた。