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【iSMOS01】小金翔と自主興行=iSMOSで対戦、北岡悟─02─「終わってRIZINとすぐに話ができるように」

【写真】今大会の正式名称は松本幼稚園「Presents iSMOS.1 Special sponsored Yutrition」。若い選手の頑張りについて話す時、北岡の表情は穏やかになっていた (C)MMAPLANET

31日(金)に横浜市中区のパンクラスイズム横浜でiSMOS01を開催する北岡悟インタビュー後編。

自らメインで難敵・小金翔と対戦する自主興行iSMOSの開催が近づくなか、プロモーターとしてiSMOS開催の意義、北岡悟のMMA大会について尋ねた。

<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>


1回にしないつもりで『1』とつけました

──今回、クラウドファンディングがすぐに満額に達しました。

「それは嬉しかったです。誇りにもできますし、力添えになっています。ホント、それによって格闘技の試合……試合を見せるパッケージができたので」

──そこがiSMOSの根底にあると。

「たくさんの人に見てもらうために、ゲスト解説で芸能人が座っているというモノではない。格闘技を見てもらいたいです」

──4試合、北岡選手以外の出場選手にも注目が集まりますし、流されることなく視聴してもらえる機会かと思います。

「第1試合に出場する木村裕斗に関しては、ある一定の信用・信頼があります。体がそこまで丈夫だとは思わないですが、変わっていて僕のジムのヤツって感じです。一応、アマチュアでは全部勝っているので、メチャクチャ弱いわけではないです。

相手の友實竜也選手もDEEPジムで指導している時に、なんか緩く舐めて格闘技をやっていたのが、僕と知り合って競り合う試合ができる子になったんです。だから友實選手は、このイベントをやることになって出て欲しいなって、すぐに思い浮かんで。木村✖友實は、僕の遺伝子を持っている試合だと思います」

──2試合は大井……大井洋一選手と矢澤諒選手の顔合わせです。

「矢澤諒はこの試合はプロだけど、アマチュアなんです。この試合の内容如何では、またアマチュアの試合に出させます。結局、ウチのジムで選手志望でプロになりそうなレベルの人間は完全にプロデビューとなる木村以外に、矢澤ともう1人ぐらいなんです。で、矢澤にやる気があるなら試合を組むぞって伝えると、『大井さんと戦ってみたいです』と言ったんですよ。

彼は2月にDEEPのフューチャーキング・トーナメントに出て、優勝した選手に負けているんです。そのトーナメントに大井さんが出るかもしれないという話があったので、頭に過ったんだと思います」

──大井さんに関しては、選手以外の部分で付き合いもあるかと思いますが。

「そうですね、選手云々でない付き合いもありますが、練習も2度ほどしたことがあって……全然、強いですよ。選手として強いと思っています。

パンクラスのプレリミやDEEPのフューチャーキングで大井さんに勝てない選手は、間違いなくゴロゴロいます」

──後になって朝倉海選手との試合映像を視させてもらったのですが、朝倉海という選手がどういうファイターが理解したうえで、2度目の対戦であれだけ向かい合えるというのは、それこそプレリミとかオープニングファイトに出てくる選手と向き合っても動じないだろうなと思いました。

「ハイ、ちゃんとしたレベルの選手です。それでいてアマ修斗では勝ちきれてない。アウトサイダーでチャンピオンでありながら、アマ修斗にも出ている」

──格好良いですね。

「だから大井さんを相手に、矢澤がどれだけやれるのか。そういう試合です」

──セミファイナルは近藤有己選手が、餅瓶太選手と戦います。

「餅瓶多選手は知る人ぞ知る選手ですね。NXSUSの山田代表に対戦相手候補の名前を挙げてもらおうとしていた時に『餅選手が手を挙げている』と言ってもらえて。良い選手です。近藤さんも良いのを被弾すると効いてしまいますし、ガッチリと組み伏せられると厳しい試合になります。競る試合のなかで近藤さんの打撃の圧、当てる感覚を出してもらって勝ってほしいです」

──iSMOS.1、『1』という数字がついています。

「えっ? 一応、『1』にしています。1回にしないつもりで『1』とつけました」

──今大会のマッチメイクを見ても北岡悟が、選手以外のことを考えてだしているというのが伝わってきました。若い選手の話をするときの北岡選手は、本当に楽しそうですし。

「いやぁ、楽しいッスねぇ。それは楽しいです。だからプロモーターとしてやりたいっていう部分はあるかと。凄く良いカードを組めたと思っているし。格闘技が好きな人に届く、日本の格闘技が好きな人には。対象をギュッと絞ったところにはメチャクチャ熱い、血の通ったモノになっていると思うので」

──具体性のある話ではなくて、将来は客入れをするような形でiSMOSを開いていきたいという気持ちはありますか。

「それは凄くあります。色々と選手もいますし。ファイトマネーが上がって、負けても強い相手とばかり組まれるという選手もウチにはいます。そういう選手のチューンナップになる試合も創る必要があるかと思いますし」

──iSMOSはパンクラスイズム横浜強化策であり、北岡悟版のTTFCなのでしょうか。

「ちょっと違いますよね、TTFCとは。僕は自分のためにやっているし。選手が喜んで、僕も楽しめる。そういうモノですよね、やりたいことは」

──日本が強くなるとかは別次元?

「う~ん、それには金が必要ですよ。とにかく強くなるにはとかって──戦う場があって初めて言えることなので、色々な戦う場所があって良いと思っています。既存の修斗、パンクラス、DEEP、ZSTがちゃんと存在して続いて欲しいです。NEXUSも凄く有難いですし。

今回はそういう既存の団体から、嫌な横槍が一切入らなかったのでそこは凄く有難い……というか、何だろう凄く協力してもらっています」

──いやぁ、北岡選手に横槍を入れるなんて絶対に嫌ですよ(笑)。

「アハハハ。皆さん、凄く感じ良かったです。もう『エェ?』って思うぐらい。RIZINも映像を快く貸してくれましたしね」

──それこそ北岡悟が自分らしくやってきた結果ではないでしょうか。

「とある選手なんですが、クラウドファンディングのTシャルを送る作業をしていると、『大変でしょうから』ってわざわざ足を運んで取りに来てくれて。『金儲けをしようとしていないのが分かるから、応援したくなるんです』と言ってもらえて。

それこそ感染予防のために、スポンサードして応援してくれた人まで会場に来ることができない。それを皆さんが理解して応援してくれる。有難い話です。

コロナの間は近藤さんもそうだし、凄く弱いけどずっとジムに来る人間がいて。パンクラスのネオブラでようやく勝てて1勝4敗の大谷啓元(※インタビュー後の7月24日のネオブラTで宮島夢都希に敗れる)っていう選手で、弱いのにずっと練習しているんです。

近藤さんもあれだけのやってきた人が黙々と練習をしている。近藤さんや大谷のようなヤツに試合を組まないといけない。続けていると、大谷のように亀だって強くなっていく。ずっとやっているから。そういうのは俺のジムならではと思っているので、そんな選手たちが戦える場を創っていかないといけないです」

──では最後にファイターとして、一言お願いします。

「まぁ31日が終わってからですが、どっかのプロモーション……いや、違うな──RIZINですね。31日が終わってから、RIZINとすぐに話ができるように、その日までしっかりと生きる。そういうことですね」

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