【Pancrase316】鉄女対決は、総合力で端貴代がライカからフルマークの判定勝ち納める
【写真】組み技でしっかりと勝ち切った端(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET
<女子フライ級/5分3R>
端貴代(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ライカ(日本)
ワイドスタンド、重心を低く構える端に対し、ライカはクラウチングでジャブを伸ばす。慎重な立ち上がりの両者、端が右を伸ばす。細かい右で迎え打とうとしたライカも右ストレート、端がこのタイミングで組みつく。右を差してケージに押し込んだ端が、崩しにかかる。
一度ヒザを着かされながら立ち上がり、体を入れ替えたライカは、ボディ&顔面にパンチを纏める。連打を被弾した端が組んでケージへ。右腕を差しあげてテイクダウンを決める。サイドを取った端はスクランブルでバックに回り、落とされそうになりながら腕を狙う。このままバックを取った端が、アゴの上からのRNCもライカは後方へパンチを入れて時間に。ジャッジは3者とも端のラウンドとした。
2R、ライカが荒いショートフック、すかさず端が組んでケージへ押し込む。右を差して体を入れ替えたライカだが、端は押し返しバックを伺いずつ子外掛けでテイクダウンへ。尻もち&ケージを背負って座るライカが立ち上がる。つま先が正面を向いたライカは、ボディにパンチを打っていくが、右を差しあげられテイクダウンを取られる。端はアメリカーナで左腕を捻り、極まらないと判断するやマウント狙いに。嫌がって動いてライカのバックに回る端は、ライカを泳がせてサイドに戻る。
残り30秒で立ち上がり、シングルを狙ったライカは頭を落とされ腹ばいにされる。端はバックを取り、両足をフック。この回も端が3票をまとめた。
最終回、KOか一本が必要になったライカに対し、端は打たせて組みへ。離れたライカはワンツーからスリーを伸ばすが、距離が遠い。踏み込んでワンツーを見せるライカ、端は左に回りながら右を受けそうになる。前蹴りを見せた端に対し、ライカは右ストレートもブロックされる。左ジャブから右を放って前に出る端は、頭から突っ込むようにパンチを振るう。
体を振ってパンチを繰り出すライカだが、残り1分30秒でテイクダウンを許してしまう。このまま背中をつけていると、勝ち目がないライカのスクランブルに端はバックへ。立ちあがっても背中を譲ったままのライカは胸を合わせるもケージに押し込まれ、ワキを潜った端がバックに回り、後方に倒れ込みながらトップを奪取し試合をまとめた。
フルマークで判定勝ちした端は「気持ちが大切」と話した。