【UFC251】TKO負け直前から、ボガトフがまさかの大反撃も反則のヒザ蹴りでレオ・サントスが勝ち切る
<ライト級/5分3R>
レオナルド・サントス(ブラジル)
Def.3-0:29-26.29-26.29-26
ロマン・ボガトフ(ロシア)
距離を取るボガトフが、一気に前に出る。左ハイを空振りし、バランスを崩したボガトフにサントスがパンチを落とす。立ちあがったボガトフはワンツーで前に出るも、サントスがローから左ジャブをヒットさせる。スピニングバックフィストをかわし、右を打ち込むサントスは左ミドルにも右を打っていく。アイポークがあったとサントスがブレイクを要求、ドクターが呼ばれる。再開後、左ミドルを蹴ったサントスはボガトフの後ろ回し蹴りのタイミングでバックを取る。巻き込もうとするボガトフに対し、スタンドで踏みとどまったサントスはリリースしてスタンドを選択する。
首相撲からヒザ蹴り、ローを走らせるサントスはスタンドで試合を攻勢に進める。ボガトフは左右の前蹴りで突き放そうとするが、サントスは構わず蹴りから左ジャブを伸ばす。低い姿勢でテイクダウンを狙ったボガトフだが、サントスは反転して足を引き抜く。最後はスピニングバックフィストにもバック奪取したサントスが初回を取った。
2R、アンドレ・ペデネイラスから「パンチとヒザ蹴りだけに集中し、柔術は忘れろ」という指示を受けたサントスが、右ストレートと左ジャブを当てる。ボガトフのスピニングバックフィストをかわして、右ミドルを蹴り込んだサントスはダブルレッグでケージに押し込まれると、スラッピングでボガトフの顔を張っていく。さらに頭部にエルボーを落とすサントスに対し、頭を起こしたボガトフはテイクダウンを奪えないまま打撃の距離に戻る。
首相撲からヒザ蹴り、右ストレートを3発入れ、フック、アッパーで追い打ちをかけるサントスは、ついには右ハイまで蹴り込む。ボガトフのシングルを潰し、バックからサントスがパンチ、鉄槌を入れる。異様なタフさ発揮し、アンクルピックを狙ったボガトフ。ついにはサントスが殴り疲れ、振り返ったボガトフにトップを取られてしまう。
クローズドガードで息を整えるサントスは、エルボーを被弾しボディを殴られるが、オモプラッタを仕掛ける。腕を抜き、腰を上げて重いパンチを連打したボガトフはビッグラウンドを阻止するどころか、逆転の芽まで終盤の猛攻で見えてきた。
最終回、前に出るボガトフが左を当てて組みつく。同体の小手投げから起き上ると、ケージにサントスを詰めたボガトフがヒザ蹴りへ。この一発が、無観客の会場にボコという音が響くような形で急所に当たる。倒れこんで立てないサントスは、3分近く経過しようやく座ることができるように。さらに時間を掛けて立ちあがったサントスは、再開に応じリスタート。
ボガトフは前蹴りからダブル、シングルにスイッチしサントスを持ち上げる。必死に耐えるサントスをボディロックに捕えたボガトフが、さらにシングル、ボディロックとテイクダウンを執拗に狙う。スピニングバックフィストは空振りとなったボガトフの押し込みが続き、ついにはダブルレッグで倒されかかったサントスだが腰に乗せた投げで何とか耐える。
と、ケージを背にしたサントスはヒザをボディに受けと、急所にどこか足の一部が当たったのか、苦悶の表情を浮かべレフェリーが試合を止める。再開後、スピニングバックフィストを当てたボガトフがシングルレッグへ。片ヒザをつき、ウィザーのサントスの太腿を引き寄せ尻もちをつかせる。残り90秒、アンクルを取られて立てないサントスは掌底を見せる。と、ヒザを着いているサントスの顔面にボガトフは左ヒザを蹴り込む。
減点モノの反則攻撃で、試合が中断。サントスが試合続行を伝え、レフェリーは減点2を宣言する。残り50秒、真っすぐ飛び込んだボガトフがパンチ、ヒザ蹴りを、離れたサントスにハイキックを放つ。必死のサントスは、ヒザ蹴りを返すもアッパーを被弾し、シングルで逃げたところでタイムアップに。勝利目前から、ロシアン・ゾンビと呼びたくなるボガトフの反撃を受けたサントスは、苦し気な表情のままで勝ち名乗りを受けた。