【ONE】ONEチャンピオンシップが痛みを伴う改革を断行。人員整理と追加調達資金──からのこれからは
【写真】パンデミックがUFC、Bellatorと並ぶMMA界の三大メジャーの一つONEを直撃した形か(C)MMAPLANET
15 日(月・現地時間)、ONE Championshipが世界各国の社員の20パーセントを削減したうで、7000万ドル(約75億円)の追加資金調達を完了し、約371億円の資本を持つことになったことを発表している。
今回のリリースにはチャトリ・シットヨートンCEO兼会長でなくグループ副社長のテイ・フワファンより「数週間前に新たな機関投資家からの資金調達を完了したことを発表できることに喜びを感じている。この100年で最悪の経済危機において、このような強大な信任を得ることができ感謝の気持ちでいっぱいだ。ONEの貸借対照表には9桁の現金があり、組織が合理化されたことで、今後何年にもわたって、世界中のファンを喜ばせ続けることができる」という声明が出された。
まさに痛みを伴う改革がONEに起こったといえよう。ONEは巨大資本を持つが故に融資額、損失も桁違いの額に見える。が、ここで重要になってくるのが──彼らがKPI(重要業績評価指標)をどのように見立て、今回の動きも目標を達成するうえでの選択であるのかどうかだ。未だに終息が見えない新型コロナ感染拡大。ONEは日本にもオフィスを構えているが、世界各国で人員カットが行われているということは、当然のようにこの国でも動きは見られるだろう。
実際に取材を通してMMAPLANETと親交のあるスタッフにも、今回の決断は直撃している。そして派手に活動してきた分だけ、人々の注目は増資よりも人員削減にいくのは火を見るよりも明らかで、実際にUFCのダナ・ホワイトまでが「なんで、こんな発表をするんだ」とFワードを用いて反応している。
過去2年で日本の格闘技界との関係も深まり、投資を続けてきたONEだけに──日本大会も含めた今後の見通しが、幾度となく変更が加えられることを承知のうえでアナウンスされるのを待ちたい。