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【Shooto2020#03】青木真也に続き、岩本健汰と戦う世羅智茂─01─「ここで戦えることはラッキーです」

【写真】飄々とというよりも、世羅は淡々と語る (C)MMAPLANET

31日(日)に会場非公開のABEMAテレビマッチとして開催されるProfessional Shooto2020 Vol.3 で、世羅智茂✖岩本健汰のグラップリングマッチがAOKI PROJECTとして組まれた。

4月17日に開かれたRoad to ONE02で青木真也とグラップリングマッチを戦いドローだった世羅が、青木のトレーニング・パートナーである岩本と今度は戦うこととなった。

コロナの時代に思わぬ2連戦を戦う世羅に岩本戦について尋ねた。


──前回の青木選手との試合後に、岩本選手と戦ってみたいという発言があった世羅選手ですが、その一戦が修斗の大会で組まれることになりました。

「このタイミングなんだって(笑)。岩本選手とはADCC予選、全日本ノーギ、もしくはQuintetでやることもあるだろうと思っていたのですが、こんなに早く戦うことになったかと。でも、互いに続けていれば当たることになったでしょうし。

それが修斗の大会で実現することは驚く部分ではあるのですが、またこういう機会で試合をさせてもらえることは有難いです」

──大会開催も試合内容も賛否両論だった青木選手との試合が呼び水になりましたね。

「青木さんとの試合があったから、より面白くなるかと思います。岩本君と青木さんは同じチームのようなものなので、次は青木さんの代わりに岩本君が出てくるという流れがあるので」

──青木選手とすれば、身内の岩本選手をアップしたい。そういう試合かと思います。

「う~ん、そこまで考えているのかどうかは分からないですけど、青木さんが岩本君に期待しているということですよね。若いですし、これからのグラップリング界の中心になる選手で。もう既に中心になってしますけど……、その彼により大きな舞台に立ってもらおうという気持ちが青木さんにあるんじゃないでしょうか」

──そうは問屋が卸さないという気持ちは?

「それもありますけど、強い相手なんで十分に負ける可能性もあると思っています。彼は強いです。青木選手がどういう考えなのか本当のところは分からないです。でも、誰が相手でも負けられないという気持ちでいます。だから、青木さんの思惑は関係ないですね」

──世羅選手は4月17日の青木戦に続き、2カ月連続で試合をすることになります。この間に2度、青木真也、そして岩本という相手と試合ができる柔術家は日本にはいないです。

「いないですね。柔術の大会がすぐに開かれるということはないでしょうし……まだ無理ですよね。甲子園が中止になるってことは、色々なことに影響を与えてしまうんじゃないでしょうか」

──甲子園も興行だったというのが分かったような気がします。野球とサッカー、どちらが接触しているのかということを考えると。

「それは、そうですね。甲子園がダメだと、他のスポーツにも影響しますから。なんとか色々なスポーツが無観客でも開催に向かってほしいです」

──それでどこまで採算が取れるのか。もう、判断理由はそこに尽きると思います。

「だからこそ、僕がここで2試合を戦えることはラッキーです。自分のことだけを考えると。でも、他の人が試合どころか練習もできないという状況でもあるので、この状況を諸手を挙げて喜ぶという気持ちにもなれないです」

──現時点で結果的に4月17日は東京都における1日の感染者数がピークにあった日です。あの時と比べて、状況は上向いている中で、今回の試合に臨む。前回と比較てして、気持ちの違いなどはありますか。

「新たな感染者数が明らかに数値で減っていますし、外を出歩いている人の数も明らかに増えている。そのなかで気が緩むことはもうしょうがないと思います。どちらにしても、自分の場合は試合が決まれば練習をするだけなので」

──そのなかで戦う岩本選手は青木選手とは全く違うスタイルのグラップラーかと思います。岩本選手対策はしていますか。

「ハイ、青木さんと岩本君は違いますね。ただ、練習に関しては岩本君を少しは意識していますが、あくまでも自分の技術を練ることが多かったです」

──盟友の岩崎正寛選手が故郷に戻りカルペディエム芦屋をオープンされるそうですが、練習相手の事欠くことはなかったでしょうか。

「岩﨑君はまだ東京にいるので、練習しています。ちょっと新しい動きとか練習で試していますが、対戦相手のことばかり考えて練習するのって、僕は苦手なんです」

<この項、続く続く

■ Shoto2020#03対戦カード

<修斗暫定世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
岡田遼(日本)
倉本一真(日本)

<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝/5分3R>
黒部三奈(日本)
大島沙緒里(日本)

<修斗女子スーパーアトム級王座決定T準決勝/5分3R>
杉本恵(日本)
中村未来(日本)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
西浦ウィッキー聡生(日本)

<バンタム級/5分3R>
清水清隆(日本)
小堀貴広(日本)

<フェザー級/5分3R>
石井逸人(日本)
齋藤翼(日本)

<ライト級/5分2R>
木下タケアキ(日本)
西川大和(日本)

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