【Gladiator012】竹本啓哉とバンタム級王座決定戦、神田周一─02─「挑戦のためにこのベルトが必要」
【写真】計量時の神田、筋肉もポスチャーされている?!(C)MMAPLANET
23日(日)に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator012で竹本啓哉とグラジエイター・バンタム級王座決定戦を行う神田周一インタビュー後編。
4年9カ月振りにベルトを賭けて再戦する竹本戦について、そしてグラジエイターのベルトの価値について尋ねた。
<神田周一インタビューPart.01はコチラから>
──岩国の米軍基地でも練習をしているところをSNSで拝見しました。
「MMAではなく柔術とボクシングという感じですね。広島で頑張っている藤田柔術の森戸新士君や江木伸成君が柔術で米軍とつながりがあり、MMAでもぜひっていう感じでつなげてくれました」
──岩国は山口県ですが、そこまで通われるのですね。
「まぁ1時間半ぐらいかかりますが、行けない距離ではないです。僕が行くとノーギの練習になるのですが、個人的には道着もやりたいと思っています。どうしてもMMAを優先してかいつまんでしまうのですが、道着……個別のマーシャルアーツを深める必要はあります」
──では竹本選手の組み技にも負けないという自負がありますか。
「そこは闘裸男で戦った金物屋(の秀)さんもそうですけど、いけるんじゃないかという気はしています」
──竹本選手と神田選手、組み技の種類は明らかに違うように見受けられます。組み技勝負になった時、フィジカルの違いがアドバンテージになると思われていますか。
「まぁ、竹本とはネオブラの再戦で……前に組んだ感じでは、そうですぇ……レスリングはそれほどでしたが、しつこいです。最終的にはスクランブルで上を取り、潜ってきた竹本をパウンドで仕留めたのですが、あの頃の彼は柔術よりでした。
今の竹本は最終的にバックというスタイルになっているかと思いますが、僕はずっとポスチャーを掲げてきたので……寝技も打撃も大切なのはポスチャーじゃないですか? 形の取り合いだと思っています。打撃もその形が良くなって、組みにこられても組ませない。切れるし、精度は上がってきています。作戦まで明かせないですけど、圧力をかけ続けたいですね」
──竹本選手の粘りに関しては?
「それは予防に優る治療なし、です。未然に切る、切る、切るということですね。実際、竹本と戦ったときに彼が折れる瞬間が見えた気がしたんです。不気味さがある一方で、脆さもあるのかと。でも相手の弱いところを期待してもしょうがないので、自分がコンスタントに動き続けることだと思っています」
──練習環境として、竹本選手はALIVE所属でプロに囲まれています。
「そういうのは気にしていないです。地方どうこうっていうのはなくて……。でも鈴木(陽一)社長の下にいて竹本も格闘技で食っていこうとしている。そういう相手はワクワクします」
──そういうことが感じられますか。
「だってアイツ、あの身なりで普通の仕事ができるなんて思えないですよ(笑)」
──アハハハハ。でもまさに竹本選手も、インタビューで格闘技を指導して生きていきたいと言っていました。
「でしょうね。現実的なことでいえば、ベルトがあると商売しやすいじゃないですか。僕も竹本も同級生、29歳です。困ったことに格闘技が好きで、チャンピオンになって一つの形を創りたいということはあります。
僕と竹本なら、チャンピオンシップに相応しい試合ができると思っています。ホント、地方でベルト・ビジネスがしたいだけでなく、さらに上に行くためのタイトルです。ここで生きていくために形を創るのが一つ、選手として……ライフワークとしてブラジル人とロシア人と戦うために希望の一歩を示したいです。
そういう面白いことができるのが、グラジエイターだと思っています。本当はチャンピオンになってから言わせてもらうつもりだったのですが、守る一手でなくて攻めるチャンピオンでいたいので、挑戦のためにこのベルトが必要になります」