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【ONE108】松嶋こよみと対戦、キム・ジェウン─01─「ONE初戦は絶対に負けることができなかった」

Kim Jaewoon【写真】口数は少なく、自信と強い意志を持っているキム・ジェウン(C)MMAPLANET

7日(金・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開かれるONE108「Warrior’s Code」で松嶋こよみが韓国のキム・ジェウンと戦う。

キャリア10勝3敗、元TOP FCフェザー級王者のキム・ジェウンは、昨年11月のマニラ大会でONE初陣を戦い、ハファエル・ヌネスをヒザ蹴りでKOしている。

テイクダウン&寝技への対処、何よりも打撃の強さを見せつけ実力者として評価を1試合で手にした。そんなキム・ジェウンを松嶋戦が決まった直後、所属するエクストリーム・コンバットでインタビュー。ONEでの成功を強く願う気持ちの裏には、母への想いがあった。


──11月にマニラでハファエル・ヌネスに勝利し、ONEで初勝利を挙げました。ブラジルのグラップラーの攻撃に耐え、打撃で倒した素晴らしい内容でした。

vs Nunez「ハファエル・ヌネスが強い選手だという認識はありました。ただし、ONEでトップを目指すからには絶対に倒さないといけない相手でした」

──日本ではAbema TVがONEの非公式ランキングを発表しているのですが、あの1試合だけでフェザー級にランクインしていました。

「ありがたいです。でも1位を目指しているので、それぐらいでないといけないと思います」

──マニラ大会はリングでしたが、これまでリングで試合をしてことはあったのでしょうか。

「MMAのデビュー戦はリングでした。だから、リングが戦い辛いという感覚はなかったです。リングでの練習は特別にははやっていないのですが、ケージが戦いやすくてリングは嫌だとかいう発言を選手から聞くと、プロのMMAファイターとしてはどうだかなと思います。リングもケージも関係ないです」

──ではONEの計量も初めてだったと思いますが、ドライアウトなしの70キロ、ハイドレーションもチェックすることに関してどのように思いますか。

「もともと65キロで戦っていた時も、減量は2日間しかやっていなかったです。通常体重が72キロで1日目で70キロにし、それからは水抜きをしていました。水抜きは凄くストレスでした。眠りも浅くなって、眠れないこともありましたし。ONEの計量方法だと、力がいつも通りに出て凄く体調が良かったです」

──韓国人選手の水抜きは、命に係わると思うことがもありました。

「その通りです。選手にとっては、ONEの計量の方が絶対に良いと思います。他の人もそうだと思いますが、水抜きがないのは本当に楽でした」

──キム・ジェウン選手はTOP FCでフェザー級王座を持っていましたが、当時はMMAファイターとして目標はどこにおいていたのでしょうか。

「ベルトを持っていた時、メジャーな舞台に出たいと思っていました」

──それはUFCということでしょうか。

「UFCと考える選手は多かったと思いますが、自分は当時からONEで戦いたいと思っていました。それは今も話した減量のこともあったからです。何より、選手としてマーチン・ウェンに興味がありました。素晴らしい選手だと思っていたので、UFCでなはくONEで戦いたかったです。

ただ韓国人選手はどうやってONEに進むのか、その方法が分かりませんでした」

──以前からONEを希望するケースは、韓国では珍しいのではなかったですか。

「確かに周囲からも、『なんで?』と意外がられていました。ただ、とある選手からONEの選手に対する待遇が良いとうことを聞いていたので──自分は家族の置かれた状況もあり、選手のことをちゃんと考えてくれるところで戦いたかったんです」

──そんなキム・ジェウン選手は、なぜMMAファイターを目指したのですか。

「三崎和雄✖秋山成勲戦を見て、秋山選手は負けてしまったのですが恰好良いと思いました。そして、自分がMMAをやって秋山選手よりも強くなろうと……。ああいう風にプロとして戦うと、どんな気持ちになるのか知りたかったです。それが17歳の時で、このエクストリーム・コンバットに通い始めて10年になります」

──それ以前に格闘技の経験は?

「テコンドーぐらいです。MMAファイターになりたくて、ここで練習を始めた頃から、父がサポートしてくれました。でもONEデビューの3カ月前に病気で亡くしたんです。残された母は足が悪く手術を5度ほど繰り返してきましたが、そのような体調なので仕事ができなくて。父を失いほとんどお金もない母を豪州に住んでいた姉が引き取り、自分は絶対に負けることは許されなかったです」

<この項、続く

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