【ONE108】1月20日、平田樹が語っていたこと─02─「この試合と次の試合に勝ってスタンプ選手と」
【写真】よく笑顔を見せる平田樹だった (C)MMAPLANET
7日(金・現地時間)にインドネシアはジャカルタのイストラ・セナヤンで開かれるONE108「Warrior’s Code」で、ナイリーン・クローリーと対戦する平田樹──が、ビー・ニューイェン戦に向けて語っていたインタビュー後編。
サウスポー対策を行っていた平田、そこで身につけようとしていた距離の詰め方、得意の形で組むまでのプロセスは必ずや彼女を強くしている。
そして、今回の対戦相手が誰になろうが──彼女の2020年の目的は変わらないはずだ。
<ニューイェンと戦う気でいた平田樹インタビューPart.01はコチラから>
──この試合に向けて、練習環境が変わったようなところはありますか。K-KlanのところにJEWELS系の女子選手が、横田さんの指導を受けに来ているそうですね。
「ハイ。この間は(浅倉)カンナさんも来てくれました。それとは別に今は私がAACCに行かせてもらっています」
──おお。
「浜崎(朱加)さんにも相手をしてもらっていて……次の相手がサウスポーで、浜崎さんもそうなので。凄く勉強になります。強い選手からアドバイスをもらうのも嬉しいですし、そうだなぁって思うことが多いです」
──AACCではどれぐらいのペースで練習していますか。
「週に一度ですね」
──藤野恵実選手と手を合わせることは?
「藤野さんとはタイミングが合わないのですが、AACCにこられているのでまた一緒に練習させてほしいです。アミバさんも強いですし、修斗に出ている大島(沙織里)さんとも練習させてもらっています。やっと女子選手とのつながりも増えてきました」
──アマ修斗優勝の大島選手と練習して、手応えを感じていますか。
「打撃はまだやっていないですが、寝技は凄く動く選手です。本当に浜崎さんとかにボコられて。寝技も打撃も全然違って、凄くステップも上手くいので打撃でもボコられています。浜崎さんは小さくて、細いのに本当に凄く勉強になります。この試合が終わっても、AACCでは練習させてほしいと思っています」
──ところで次の試合は上海に続きリングが使用されます。
「リングはあんまり好きじゃないです(笑)。日本大会はケージだったので、詰めて殴りやすいですし、寝技もしやすかったです。リングは打撃の選手は戦いやすそうですけど、組み方も詰め方も練習しています」
──この試合は、どのような戦いをしたいですか。
「寝技で……完全寝技地獄にしたいと思っています。打撃も受けることはできて、こっちも出せます。でもフィニッシュは自分の得意な寝技でって決めています」
──では2020年はどこを目指していますか。
「今回勝って、次も勝って、その次あたりにスタンプ選手と是非やりたいと思っています」
──『平田樹、スタンプと戦ってもいけるんじゃない?』と思えるモノをこの試合でぜひとも見せてほしいです。
「そうですね。スタンプ選手とニューイェン選手が判定だったので、ここで一本とかKOで勝ったらより近くなるんじゃないかと思っているので。勝ち方に拘って……、この試合の先を見て勝ちたいです」
──女子アトム級は層が厚くなってきています。大沢ケンジさんの非公式ランキングでは平田選手は下位に入ったり、ランク外になるような状況ですが、今年はどこまでランクを上げたいですか。
「えぇ、どこだろうな。5位、4位とか」
──めっちゃ微妙ですね(笑)。
「アッハハハハハ。5位、4位……でもスタンプ選手が、イシゲさんとやった選手とやりたいっていうようなことを言ってくれたので、スタンプ選手の視野には入れたと思います。なので、もっともっと頑張れ行けるんじゃないかと」
──あくまでもスタンプ・フェアテックスに拘ると。ところで昨年末にUFC韓国大会を観戦していましたが、どのような印象を持ちましたか。
「めっちゃ恰好良かったです。ONEとは入場とかも違っていて、選手が試合に向けて一直線で。ONEは通路でパフォーマンスをして盛り上げているのですが、ああいうのも恰好良いと思いました。勝つってことしか考えていないようで。雰囲気が違いましたね。クールというか、フワフワしていなくてお客さんもガチで……そうガチなんです。ああいう風にガチが伝わるのも格好良いですね」