【ONE107】シウバを相手に王座防衛戦、ジョシュア・パシオ「ストロー級のベルトはフィリピンのもの」
【写真】インタビューは月曜日、国際電話で行った。写真は火曜日のオープンワークアウトから(C)ONE
31日(金・現地時間)にフィリピン・メトロマニラはパサイ・シティのMOAアリーナで開催されるONE107「Fire & Fury」。メインイベントでジョシュア・パシオがアレックス・シウバを相手にONE世界ストロー級王座2度目の防衛戦を行う。
急激に力をつける、今も伸び盛りのチャンピオンはチャレンジャーの極めという部分に対して、内藤のび太の戦い方を大いに参考にしていると断言した。
──ジョシュア、バギオからマニラに入ったばかりのところ、ありがとうございます。
「全く問題ないよ」
──少し前まで、マニラはすぐ南で火山の噴火があったようですが、問題はなかったですか。
「バギオは全く大丈夫だったよ。マニラも少し前に終息宣言があったと思う。火山は全く問題ないよ。渋滞は相変わらず酷いことになっているけどね(笑)」
──アハハハ。マニラでONEが使っているホテルから、MOAアリーナまで2.5キロほどなのに30分近くかかることがありますからね。そのMOAアリーナで金曜日の夜にアレックス・シウバの挑戦を受けます。彼はストロー級でずっとトップにいる選手です。
「僕がまだアマチュアだった時から、彼はONEのトップファイターだった。その頃から彼の試合を見ていたよ。柔術が上手い、ウェルラウンダーだね。打撃も上達している。僕にとってもチャレンジし甲斐のある相手だよ」
──ところで今回の試合は1月の終わりということで、カソリック信者が大半を占めるフィリピンでクリスマス・シーズンなどは練習に影響がなかったのでしょうか。
「確かにクリスマスは大切だけど、練習をしていても家族と一緒にその夜を過ごすことはできるからね。ほとんど練習漬けの日々を送って、24日の夜と1月1日だけは家族と一緒にいた。それ以外はタイトル防衛に向けて練習し続けていたよ」
──前回の防衛戦は11月でした。そして、すぐに今回の防衛戦を迎えました。
「これが僕の職業だし、好きでやっていることだから(笑)試合で戦うことも大好きで、何も問題はないよ。確かに休む時間は取れなかったけど、MMAが好きでやっているわけだし、この試合に向けて、再び調整するだけだったよ」
──フィリピン大会で戦うときは、つねに3~5人のラカイのチームメイトも試合があります。
「そうだね」
──他の国で2人ぐらいが試合をするときと同じように、一つ一つの試合に向けて戦略を立てたり、対策練習ができるのでしょうか。
「多くのチームメイトと同じ大会で試合をする方が、僕は好きだよ。今回でいえばダニー(キンガド)、リト(ラディワン)も試合があって、僕のことをボコボコにしてくれたから良い練習になった(笑)。5人同時に試合があることで、モチベーションを高め合うことができる。皆で戦うって、良いものなんだよ。
何より他の国で試合をする時と変わらず、コーチ・マーク(サンジャオ)はしっかりと対策を1人ひとりに立ててくれるからね。本当にそれぞれにあった戦略を考えてくれるよ」
──アレックスの寝技に対しても、万全の対策が練られているということですね。
「腕十字、ヒザ十字、寝技で彼が得意とする状況で何をすべきかを体にしみ込ませてきた。これまで、僕が戦ったONEストロー級で最高のグラップラーはナイトー(内藤のび太)だった。そして、ナイトーはシウバとの戦いで自分のやるべきことを貫いて、関節技を極めさせなかった。その隙をナイトーは見せなかった。彼とアレックス・シウバとの試合は、凄く参考になったよ」
──チーム・ラカイは柔術の専門家はいない状態ですか。
「そうだね。皆で相手の弱点、長所を研究しているし、ドリルを繰り返している。もちろん、アレックス・シウバは寝技に持ち込んで戦おうとするだろう。でもMMAは寝技だけじゃない。打撃、レスリング、全てが関係して寝技が存在しているわけだからね。
テイクダウン防御には自信がある。そして、寝技に持ち込まれても関節技は取らせない。ナイトーが見せたように、絶対に腕を取らせない戦いをするよ。そうなると、僕には打撃がある。アレックスも打撃を使えるようになっているけど、ここは譲れない」
──アレックス・シウバはスタミナに難があるという見方もできます。
「だからこそ、彼には25分間戦える状況でケージにあがってほしい。それはどの挑戦者にも僕が願っていることさ」
──では、最後にどのような試合をファンに見せたいですか。
「前回の試合より、成長したジョシュア・パシオの姿を見てほしい。ベルトを守るためにベストを尽くす。ONEストロー級のベルトは、フィリピンのものだから」
■ONE107対戦カード
<ONE 世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]アレックス・シウバ(ブラジル)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ピーター・バウシュト(オランダ)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
シェ・ウェイ(中国)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
MOMOTARO(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
クォン・ウォンイル(韓国)
佐藤将光(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
イヴァニウド・デルフィーノ(ブラジル)
和田竜光(日本)
<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
アルマ・ユニク(豪州)
アン・リーネ・フグスタード(ノルウェイ)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ポンシリ・ミートサティート(タイ)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジナ・イニオン(フィリピン)
アシャ・ロカ(インド)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ロドレックP.K.センチャイムエタイジム(タイ)
クリス・ショー(スコットランド)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジョマリー・トーレス(フィリピン)
ジェニー・フアン(台湾)