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【Quintet】初セミナー=クレイグ・ジョーンズ「ヒールフックでケガをさせる人間は腕十字でもさせる」

Craig Jones【写真】時折りジョークを交え、非常に丁寧なセミナーを2時間半行ったクレイグ・ジョーンズ(C) MMAPLANET

13日(日)、東京都新宿区のトライフォース新宿でQuintetにおける活躍で、一躍日本の柔術界、いや格闘技界でその名が知られるようになったクレイグ・ジョーンズがセミナーを行なった。

RNCグリップのヒールに受講者から感嘆の声が挙がった

RNCグリップのヒールに受講者から感嘆の声が挙がった

ノーギ・グラップリング界の雄の日本初セミナーは、受付開始から僅か15分で定員に達し、見学のみの参加者まで集うことになった。

芝本幸司、澤田伸大のヨーロピアン参加組が見学し、山崎剛&美木航のクインテット審判部も受講するなか、ジョーンズは内ヒールのクラッチのバリエーションや、バタフライガードやXガードからのエントリー、さらにはIBJJFルールでも使えるデラヒーバガードからのストレートフットロックなどの細かいディティールを丁寧に指導。

「最高だった」と全参加者と個別に記念撮影を行なったジョーンズに、セミナー終了直後に話を訊いた。


──セミナーお疲れ様でした。

「過去最高のセミナーができたと思うよ。本当に皆、熱心に受講してくれて楽しかった」

──ところで今回の来日の目的は?

「今日、ここでセミナーを行うこと。そして明日、BJJ Fanaticsのインストラクション・ムービーの撮影をカズシ・サクラバと一緒にするんだ」

──そのために豪州からやってきたのですね。

「そうなんだ。オーストラリアでは1週間、2月にUFC世界ミドル級王座防衛戦が控えているロバート・ウティカーの練習を手伝っていた」

──ウティカーと。それは2月10日のケルヴィン・ガステラム戦が楽しみです。では改めてセミナーの印象を聞かせていただけますか。

「さっきも言ったように本当に良かったよ。バタフライガード、そしてXガードからリバースXガードの流れからのヒールを皆に指導させてもらった。XガードからリバースXによるヒールフックは僕が習ってきたなかで、最高の仕掛けになる。ただし、あまりXガードを練習していない人達には難しんだ。

逆をいえばXガードを使いこなすことができれば、このトランジッションはとても簡単になる。でもね、実際にはXガードの練習を熱心にするアカデミーはあまりないから。なので今日はしっかりと伝えたいと思っていたんだ」

──なるほどぉ!! 内ヒールだけで、外ヒールはなかったのも印象深かったです。

「それは流れを指導したかったからなんだ。外ヒールはリスクだらけだしね。カウンターのヒール、カウンターのバック奪取、それパスガードされる危険性もある。加えてダメージを与えるリスクも高くなるからね。タップが遅れると、即ケガに繋がるのが外ヒール。なので今日は内ヒールだけを指導させてもらった。

もちろん、もっと時間があれば外ヒールの指導もしたかったけどセミナー時間は限られているからね。外ヒールは仕掛けやすい分、リスキーだ。そして一つの技で完結する。一方、内ヒールはトランジッションにもなり、いってみれば内ヒールからは外ヒールにも移行できるしね。ばかりかスイープのポジション、パスガードのポジション、バックテイク・ポジションへ連係できるダイナミックさを有しているんだ」

──日本の柔術は競技者、愛好家ともにIBJJFの道着を着た柔術が主流なのですが、受講していた参加者の皆さんは本当に熱心にクレイグの指導を凝視し、耳を傾けていました。

クンテット・ベガス大会で極めた、IBJJFルールで使えるカイオ・テハ流ストレートフットロックも指導した

クンテット・ベガス大会で極めた、IBJJFルールで使えるカイオ・テハ流ストレートフットロックも指導した

「だからこそヒールフックを学んでほしかったんだ。ホント、ヒールフックの練習をしないアカデミーは圧倒的に多い。それだといつまでもヒールフックが分からないままだ。

知らないから危険だと思い続けてしまう。サブミッション・グラップリングも盛んになってきたし、僕はしっかりとヒールフックの練習をする時期が来たと思うんだ」

──それもありクレイグはセミナーの初めの段階でヒールを掛け、ロールして逃げるのはリスクがあるから練習ではタップしようと、手本を見せていたのですね。ヒールの技術指導だけでなく、練習方法も伝えていました。素晴らしいです。

「どんな技だってケガをすることはある。それはヒールフックを含め技に問題があるのではなくて、人に問題があるんだよ。練習中にヒールフックで練習仲間にケガをさせる人間は、腕十字でだってさせるさ」

──そのクレイグの考えや技術が広まり、日本でもヒールフックがより安全に練習できるようになっていってほしいものです。今日はありがとうございました。

「こちらこそありがとう。今回は日本に再び来ることができて嬉しかった。クインテットのラスベガス・ショーは規模も大きくて最高だったけど、でも東京大会も凄く楽しかった。またクインテットが東京で開催されることを願っている」

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