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【DEEP87】北田俊亮のTDを切り続け、金星挙げた白川Dark陸斗──「北田選手やから乗り越えることが……」

Shirakawa vs Kitada【写真】最後まで寝技に持ち込ませなかった白川が、北田から番狂わせの勝利を挙げた(C)MMAPLANET

22日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP87レビュー。第1弾はバンタム級3回戦=北田俊亮と白川”Dark”陸斗の試合レポートと、白川のインタビューをお届けしたい。


<バンタム級/5分3R>
白川”Dark”陸斗(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
北田俊亮(日本)

01ケージ中の白川が左ジャブをまず届かせる。続くダブルのジャブに組んでいった北田だが、白川が離れて間合いを取り直す。左ジャブを当て、シングルを切る白川の動きに北田は反応させられる展開となり、組んで倒せる距離をなかなか作れない。北田は左フックに合わせて組んでいったが、ここも白川が離れる。

ようやくシングルレッグで尻餅をつかせた北田。白川はケージを背にして立ち上がると、左腕を差し、右手を取られないようにしつつ回り込んで離れることに成功する。打撃の間合いから北田は組んでケージに押し込むも、テイクダウンが取れない。白川はスプロールからがぶり、足を取られてもしっかりとワキを差しクリーンテイクダウンを取られることなく初回を戦い終えた。

032R、左前蹴り&右ローを繰り出した白川。クリーンテイクダウンを奪いたい北田に対し、白川はケージに押し込まれてもスペースを作りヒザをボディに突き上げる。白川の左手を取る北田は、そこから展開を作れない。シングルを切られ離れた北田、白川が飛びヒザから距離を詰めてパンチを当てていく。右の大きな振りにダブルに入られてなお、白川が右腕を差して倒し、トップを取ることに成功する。

04腹ばいになり、シングルに出た北田がケージ詰めてからテイクダウン。白川は直後にケージを背負って立ちにかかる。左足を挟まれた状態から抜いて、スタンドに戻った白川がヒザ蹴り、ギロチンを防ぎダブルレッグも切る。

体を入れ替えられケージを背負った北田は、ブレイクが掛かった後の仕切り直しもすぐに組みつくが白川の左エルボー、ヒザの連打を被弾し2Rも攻勢に出られないまま最終回を迎えることとなった。

05最終回、北田のフックに左フックを合わせた白川は、首を取られた状態で右アッパーを連続で打ち込み、ヒザをボディに突き刺す。一旦離れ、即クリンチに持ち込んだ北田は、ここもテイクダウンは奪えない。ケージ際の組みが続く状況に、白川の息も荒くなっている。

それでもダブルレッグをスプロール、続くシングルも右腕を差して切った白川は、アンクルピックで尻餅をつかされても、すぐにケージを利して立ち上がる。白川は押し込まれた状態でヒザを見せるが、かなり疲れており1度でもテイクダウンを取られると試合の行方は分からなくなる。

06そんな耐え時に白川はヒザを顔面に突き上げて離れると、右ストレート、ワンツー&フック、テイクダウンを切って左アッパーを打ち込む。北田は前進に右オッパーを合わされ、次のダブルレッグもワキを差されてテイクダウンを奪えない。ケージを背にした状態でヒザを続けた白川は、ブレイク後もテイクダウン狙いを切り、アッパーやヒザを合わせようとする。最後は組みついた白川は2度、3度と体制を入れ替えつつ、最後までテイクダウンを許さず15分間を戦い抜いた。

07結果、裁定は3-0で白川に凱歌が挙がる。タイトル挑戦失敗からの復帰戦の北田を相手に判定勝ちを手にした白川は、「来年、タイトル挑戦できるよう頑張ります。応援お願いします」とマイクで話した。

4月に大阪大会で瀧口脩生に判定負け、9月はCOROとドローと、今回の北田戦は完全にアンダードッグだったが、番狂わせのタイトルコンテンダー越えを果たした白川にインタビューを試みた。

■「しんどい試合をしようと思っていました」

キャリア最大の勝利を挙げ、笑顔が絶えない白川だった

キャリア最大の勝利を挙げ、笑顔が絶えない白川だった

──北田選手との組みに対応し、打撃を入れて判定勝ちを収めました。今の気持ちを教えてください。

「素直に嬉しいです。試合を受けてくれた北田選手にめっちゃ感謝しています」

──計量の時から、北田選手へ感謝の言葉を口にしていました。

「だって言うたら、北田選手からしたらデメリットしかない試合ですよ。大阪から出て来たよう分からん選手と試合をするって。タイトルに挑戦しているDEEPの重鎮が、再起が掛かった試合で僕なんかが相手のオファーがあって、それでも受けてくれました。ほんと負けたらアカン、勝っても得の無いリスキーな試合なのに」

──これまで白川選手は、組みの強い選手に対しては組まれる距離で打撃をしっかりと振るうことができないという印象がありました。

「その通りやったと思います。それが北田選手やから、乗り越えることができるファイトができたと思っています。これまでの相手だと、自分がどれだけできるのか推し量ることができなかったですけど、北田選手は違う。それもあって、今回は思い切って東京で出稽古もしてきたんです」

──東京では誰と練習をしてきたのですか。

「朝倉兄弟のところ、HEARTSさんやアライアンスさんでした。『俺、いけるやん』って思えるだけの練習をやり込みました。それでも北田選手の組みへの執念を感じましたし、自分も気持ちで引いたらアカンと思って戦えました。

作戦としてはテイクダウン狙いにヒザを合わせたかったのですが、下になるとヤバイというのがあったので……合わせきれなかったです。そこはもっとやり込まないといけないですね」

──テイクダウン狙いを切って、打撃を当てる。そんな試合を続け、3Rにはかなり疲れているようにも見えました。

「アハハハハ。正直、5分✖3Rは始めてやし、かなり疲れました。ただ、そんな風になって負けるぐらいやったら死んだほうがマシやって言う気持ちで臨んだんで、乗り切ることができました」

──一か八か打撃を当てに行く試合でなく、しっかりと組みを切るというしんどい試合を選択したことは素晴らしかったと思いました。

「そういう試合、しんどい試合をしようと思っていました。これまでが楽というわけではないですけど、そこまでしんどくならずに勝てたらなっていう想いは持っていました。でも、もう上の選手と戦うのにそんな気持ちではできないです。しんどくても折れない心というのをテーマにやってきました」

──2019年にはタイトル戦をという話がありました。そのために次は誰と戦いたいですか。

「現時点でタイトルに絡むことを考えると、釜谷(真)選手、大塚(隆史)選手、石司(晃一)選手と試合をさせてほしいです」

──東京の大会で勝てたことも大きくないですか。

「これまで東京の大会に呼んでくださいという気持ちで試合をしてきました。でも、北田選手に勝ったんやから、呼んでくれるでしょという感じになっています。アハハハハ。大阪で試合をさせてもらったから今日の勝利もあるので。大阪でチャンスがあれば……上の人と戦わせてもらうような試合もしたいです」

──ここからはDEEPバンタム級王座へ向けて一直線に進みたいということでしょうか。

「ハイ。そうですね。これまでGladiatorでも試合をさせてもらったり、経験を積ませてもらいました。今日、北田選手に勝てたことでDEEPのタイトルを取りに行きたいです。それが自分を応援してくれている人たちへの恩返しになることやと思っているので」

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