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【Bellator213】ベラトール初戦=カルバーリョと戦うリョート・マチダ─01─「UFCを離れた理由は……」

Lyoto【写真】在籍11年、16勝8敗の元UFC世界ライトヘビー級王者はオクタゴンからサークルケージに戦場を移す(C) MMAPLANET

15(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのブレイズデール・アリーナでBellator213「Macfarlane vs Letourneau」が開催され、リョート・マチダが同イベント初戦をハファエル・カルバーリョと戦う。

2007年2月以来11年半に及ぶUFCとの関係に終止符を打ち、40歳にして新天地で戦うことになったドラゴン。UFCを離れた理由、ベラトールでの戦いに馳せる想いをトーランスのマチダ道場で尋ねた。


──15日にベラトール初陣を戦います。まず、なぜUFCからベラトールへ戦場を移す決断をしたのか教えてもらえますか。

(C)Zuffa LLC/Getty Images

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「UFCを離れた理由は……5月のヴィトー・ベウフォート戦が、契約の最後のファイトだった。あの試合に勝った後、UFCと次の契約について話をしていたけど、満足できる契約条件ではなかった。そして20日間、UFCから色よい返事がもらえなかったので、ベラトールと交渉することにした。

実はベラトールを含め、いくつかのオファーはもらっていた。ベラトールと話し、断るべきでない条件を提示してもらえた。そしてベラトールと握手をしたんだ。

スコット・コーカーからは『リョート、何か足らないことはないか?』と言ってもらえたよ。僕は『十分だ』と答えた。それからUFCにはベラトールと契約することを伝えた。長い間、一緒にやってきたから筋を通すべきだと思ったんだ」

──UFCの反応はいかがでしたか。

「その時になってUFCは『全てをカバーする』と言ってきた。つまりファイトマネーを当初話していたより上乗せすると。でも、もう遅かった。プロフェッショナル・ファイターはより良い条件の下で戦うモノだけど、僕はベラトールで戦うと約束してしまっていたからね。

ダナ・ホワイトに『リョート、UFCに残ってくれ』と言われた時は心が痛んだ。11年もUFCで戦っていたんだ。不運なことに……いや、幸運にも……かな、僕はスコット・コーカーと握手を交わしていた。そう伝えると、『もう戻って来られなくなるぞ』と言われ、話は終わったよ」

──UFCは今も最高の選手が集まっています。ただし、40歳となってより考えることがありましたか。

「その通りだ。20代だったら、UFCで戦い続けていただろう。もう現役でいられる時間は限られている。そこを踏まえて、ベラトールは条件を出してくれた。彼らの待遇は良かった。だからといってUFCに文句があるわけじゃない。ただ、最近のUFCはどうにも政治っぽくて複雑だった。人と人の付き合いという以前の関係を保つことが難しくなっていたんだ。

僕にとってビジネスとは人間関係が基本だ。そこが欠けてしまうと、あらゆる関係が終わってしまう。ビジネスには人と人との触れ合いが必要なんだ」

──WME-INGに買収されてから、UFC内部に変化を感じた?

「UFCは完全に変わってしまった。ロレンツォとダナが並び立っていた時代のUFCとは違う。意思の疎通という面で、以前とはまるで違う組織になってしまったようだ。

プロとしてマネーは重要だよ。でも、それが全てではない。UFCという最高の舞台で戦い、色々と手にすることができた。そこは永遠に感謝し続ける。と同時に、今の僕にはベラトールという成長著しいプロモーションが見せてくれた誠意、このオファーを断ることはできなかった」

──ところで日本やアジアの大会から、声はかからなかったですか。

「なかったよ。きっとUFCと僕の過去を考えると、こういうことになるとは思っていなかったはずだし。ただ、ONEは今勢いがあるらしいね。オーナーは誰だっけ?」

──チャトリ・シットヨートン氏です。ドラゴンはONEがプッシュするアジアの文化であるマーシャルアーツという側面に凄く一致しているのですが。

「マーシャルアーツ性を大切にしているというようなことは聞いている……。まぁ、僕はベラトールと契約したばかりだからね」

──そのベラトールのミドル級戦線について、どのような印象を持っていますか。

「充実しているね。特に最近ではゲガール・ムサシがチャンピオンで、僕と対戦するハファエル・カルバーリョ、アレキサンダー・シュレメンコ、ラファエル・ロバトJr、レオ・レイチ、ロシア人や若い米国人ファイターも在籍しているし強い選手が増えているよ。ただベラトールではミドル級だけでなく、ライトヘビー級でも戦っていくことなるだろう。

そして僕はミドル級王者ムサシ、ライトヘビー級チャンピオンのライアン・ベイダーの2人に勝っている。既に両者に挑戦する権利を持っているはずだからね。とても遣り甲斐のあるファイトがベラトールでは待っているに違いない」

──40歳になったリョートですが、お世辞でなく以前より肌艶も良く若々しくなったような気がします。

「モチベーションがそうさせてくれるのだろう(笑)。ナセバナル──だよ」

──為せば成る(笑)。

「気持ちが、外見にも表れるんだ。もちろん体と健康に関しては、十分に注意してきた。食事もそうだし、トレーニング内容も十分に考えている。これまでシリアスなケガもなく、キャリアを送ることができたのも大きいね。

そして若い選手、フレッシュな連中と練習をしていることで気持ちもボディも若さを保てているように感じる。僕と練習することで彼に良い影響を与えることができている。それが最高なんだ」

<この項、続く>

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