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【JBJJF】パンクラス杯で茶帯の雄・杉本孝と対戦、大沢親分ならぬケンジ兄さん「何が生まれるか楽しみ」

Kenji Osawa【写真】HEARTS柔術部の面々と (C) KENJI OSAWA

15(土)と16日(日)の両日、東京都墨田区の墨田区総合体育館で「PANCRASEJIU-JITSU CUP 2018:が開催される。大会名にある通り、今大会は今年2月より提携をスタートしたパンクラスと日本ブラジリアン連盟のコラボ第2弾となっている。

同大会ではabema TV及びMX TVのパンクラス中継で熱血解説がお馴染みの和術慧舟會HEARTSの代表・大沢ケンジ氏がスーパーファイトに出場する。

対するはアジア選手権&全日本マスター選手権で茶帯のタイトルを総ナメにした杉本孝(パラエストラTB)だ。2年前の今頃、ブラジリアン柔術軽視と見られても致し方のないMMA原理主義的な発言をした氏の柔術出場──道場主の視点、そして永遠に忘れないファンの気持ちを通し、今回の柔術マッチ出場への想いを大沢氏に尋ねた。

Text by Takao Matsui


――まさかの柔術大会出場ですね。まずは、スーパーファイトに出場することとなった経緯を教えてください。

「JBJJFから出場の打診がありまして、それで出てみようかなと思いました。これまでも柔術の大会に出たいと思っていたんですけど、忙しくて練習の時間が取れなかったんです」

――ということは、練習の時間が取れたということですか。

「いえ、それが……取れませんでした(爆)。会員の方と週3、4回くらいの練習しかできていません。選手クラスの高いレベルでの練習になると、できて週1回くらいですね。総合格闘技をやっていた現役の頃からすると、全然、練習していないという感じです。

でも、よく考えると一般の会員の方は、仕事をやりながら時間をつくって柔術の大会に出場しているわけじゃないですか。週1、2回の練習でも平気で試合に出ている人もいます。それを考えれば、練習時間が足りなくても良いのかなと思うようになりました」

――趣味という捉え方をしてきたと。

「完全に趣味ですね、面白いので。もちろん世界の舞台で戦っているトップ選手は、僕たちとは違うと思いますよ。でも、柔術を習っている多くの人は生活の中の楽しみであり、自分を成長させるものなのではないでしょうか。

総合格闘技の試合をしている時は、自分と相手が持っているものを賭け合って、勝てば総取り、負ければすべて失うという捉え方で試合をしてきました。でも柔術は、それとは違う感覚ですね。覚えなければいけない難しい技がすぐに出てきますし、知らないとどうにもならないことが多いですよね。そこが面白いところなんですけど」

――MMAとは違い、勝負論の捉え方の幅が広いのが柔術の特徴かもしれません。

「競技年齢の幅も広く設定できますしね。一生やれる競技かもしれませんよね、柔術は。ただ自分としては、入れ込み過ぎないように注意しています」

――入れ込み過ぎないとは。

「自分は総合格闘技の時から、いつも気持ちを入れ込み過ぎてしまい、何でも詰め込み過ぎてしまうタイプなんですよね。負けず嫌いですし、絶対に負けたくないと思っています。でも負けたくないけど、ポイントを取って勝ちにいくのはどうかとも思うんです。

パンクラスの解説をやらせてもらっていますが、よくプロとしての姿勢の問題を話すことがありますが、ポイントを取って勝ちに行くよりも、一本を取りに行く選手の方が見ていて面白いですよね。自分も狙いに行かないタイプだったんで、引退して余計に思います」

――見る側としては、ハラハラした方が面白いですが、勝負論だとハードルが高くなりますね。では、一本を狙いに行くと。

「狙いたいですよね、気持ち的には。ただ相手の杉本選手は、自分が苦手なモダン系を得意とする選手なんですよ。一本を狙いに行くと言っても、必要以上に動いて負けてしまっては意味がないんで。プロじゃないんで、そこは見せなくても良いのかもしれないけど、どうですかね。その意味でも、入れ込みないようにしています」

――試合時間は8分です。

「長いけどトーナメントではなくワンマッチなので、次のことを考えなくて構わないですから、最後までフィニッシュする気持ちは持っていたいですね。互いに万全の状態で戦うわけだから、そこは見せたい」

――杉本選手からすれば、総合格闘技の選手は柔術選手とは動きが違うので、嫌なのではないですか。

「そうであれば良いですけどね。そこも踏まえて試合に臨んでくると思いますので、対応される可能性はありますよね。まあ、自分としては総合の動きをベースに柔術の技術をプラスして戦うしかないんですけど」

――趣味と言いつつ、勝つ気満々なんですね。

「そこは、変わりません(笑)。試合が決まれば気の張り方も違いますし、食事制限や練習に取り組む姿勢も含めて日常に張りが出てきますよね。昔とは捉え方が違うかもしれませんけど、やはり試合は楽しいものですよ」

――JBJJFがパンクラスと提携することで今回の大会が生まれましたが、この一連の流れをどう感じていますか。

「面白いと思っています。MMAは見る競技、柔術はやる競技。その2つの競技が交わることで、何が生まれるか楽しみですよね。これを機に柔術が広まってくれれば、それで成功でしょうし、そうなるように協力していきます」

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