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【HEAT43】キム・ミョンギュに挑戦、春日井たけし─01─「バンタムの方が良いじゃないかという可能性」

Takeshi Kasugai【写真】春日井の強さの根底には直向きさがあった。バンタム級再転向は何を意味するのか(C)MMAPLAET

17日(月・祝)に愛知県刈谷市の刈谷市産業振興センターあいおいホールで開催されるHEAT43で、キム・ミョンギュに挑戦する春日井たけし。

HEATフライ級チャンピオンの春日井が、2016年3月の手塚基伸戦以来のバンタム級でのファイトを行なう。その手塚戦を「最後のバンタム級戦」とし、その腰に巻いたベルトを返上した春日井がバンタム級再転向転向を決めた理由とは。

例え周囲から身勝手と捉えられ、エキセントリックなまでに気持ちをぶつけてMMAと相対していた春日井に何があったのか。危険なキム・ミョンギュ戦を前に話を訊いた。


──バンタム級王座挑戦ということで、某ALIVEの鈴木(陽一)社長から春日井選手が物凄く大きくなっていると伺いました。

「いやぁ……(笑)、そんなことはないですよ。前よりパワーはついたかと思いますけど……。正直、こんなことを言ってはダメなんですけど、格闘技に対する想いが……モチベーションというか、そこまで減量で体を痛めつける必要があるのか、もうフライ級で戦うことはないんじゃないかと思ってしまったんです。

今も練習は毎日やっていますけど、格闘技の練習はピークと比較すると半分ぐらいになったかと思います」

──それは危なくないですか、選手として。

「格闘技の練習は減ったのですが、ラントレやコアトレーニング、フィジカルなど格闘技でない練習を増やしているんです。ウェイトもやっていますし、格闘技の練習と半々でやっています」

──つまりキム・ミョンギュのバンタム級王座に挑むのは、春日井選手がフライ級で戦うことが無理なので実現したということなのでしょうか。HEATを盛り上げるためということではなく。

「もちろん興行のためというのもあります。でも、以前のような感じではなくて、そこも半々ですね。フライ級で戦うためにあんな減量をしていると寿命を縮めてしまいますし。それにバンタム級の方が動けるんじゃないかという思いもあるんです。あれだけ厳しい減量をしていると1日のリカバリーでは本来の動きができていなかったかもしれないって考えて。

それなのに下手な気持ちでフライ級に拘って、計量オーバーでもして大会に迷惑をかけるぐらいだったら、落とせる範囲の階級で戦うべきじゃないかと思ったんです。

今、フライ級の体重まで減量できる気持ちを作れていないのにフライ級で契約して、体重を落とせずに『ごめんなさい、落ちませんでした』なんてことになると、もう僕は引退するしかないですから」

──一心にUFCを目指して戦っていたのに、日本大会で井上直樹選手が負傷してもフライ級の代役が設けられなかった。ケガを押して出場したアズマット・カレフォフ戦で敗れた。そしてケガで4月のパンクラス・マモル戦を欠場したことなども関係しているのでしょうか。

「それはあります。本気でトップを狙うならフライ級に落とせるはずです。でも、今の気持ちだったらフライ級に落とせないです。どこかで妥協してしまって、計量に失敗しHEATでも他のイベントでも迷惑をかけてしまう。この状態ではフライ級には落とせない、ここはバンタム級でやろうと思いました。

それにバンタム級で戦うことで新たな発見があるかもしれないし、バンタム級にして良かったと思えるかもしれない。なのでバンタム級で戦うことをネガティブには捉えていないです。ただ、もうフライ級には落とすことは難しいと考えただけで。バンタム級の方が良いじゃないかという可能性には賭けています」

──先ほど言われたように格闘技の練習が減っているということですが、MMAの練習はどこで行っているのですか。

「MMAはALIVEさんでやらせてもらっています。(日沖)発さんとはstArtができる前と比較すると、関わり合いは少なくなってしまっていますが、週に3日ほどは面倒みてもっています」

──ハハハ、それでも週に3度練習しているのですね。

「ホント、十分やらせてもらっていますね」

──バンタム級になってからの動きは、どのように自己分析していますか。

「めちゃくちゃ動きが良いというわけではないですが、徐々に調子は上がっています。実はマモル選手との試合をキャンセルし、練習に復帰してからはただ練習しているだけのような状態でした。

30歳で辞めると言っていたのに、30歳になってしまいましたし。将来のことを考え、土台を作っていかないといけないとか考えることが多くなっていたんです。そういう時期に来たんだと思っていました」

<この項、続く>

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