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【JBJJF】全日本マスターで1年4カ月振りの実戦復帰へ、平尾悠人─02─「橋本選手、嶋田選手と戦いたい」

Hirao【写真】まずはマスター復帰、全日本、IBJJFポイントの掛かった国際トーナメントで結果を残しムンジアルを目指す (C) YUTO HIRAO

24日(土)、東京都墨田区の墨田区総合体育館で開催される「第12回全日本マスター柔術選手権」に出場する平尾悠人インタビュー後編。

厳しい闘病生活を経て、柔術ができる喜び、支えてくれた周囲への感謝を言葉にする平尾に柔術家としての目標を語ってもらった。
Text by Tsubasa Ito

<平尾悠人インタビュー前編はコチラから>


――それは厳しい。過酷ですね。

「朝起きた時って一番体がつらい状態なんです。脳の関係なのか、毎朝気持ち悪くて。そんな生活を繰り返していたので、試合はおろか柔術の練習もできるようになるのかなという不安はありました」

――療養中、他の選手の試合は見ていたのですか。

「けっこう見ていました。つねに横になっていなければいけないので、インターネットを見るとかテレビを見るとか、そのくらいしかできないんです。インターネットで見るのは海外の試合が多くて、ムンジアルも見ていました」

――心が折れてしまいそうな状況でも、諦めずに試合復帰までたどり着けたのはなぜだったのでしょうか。

「今まで試合を重ねてきたんですけど、まだ柔術で色々な標を成し遂げられていないという気持ちがあったんです。あとは、自分の両親や妻がずっと支えてくれたので、そういう人たちのためにもこのままじゃ終われないなと考えていました」

――平尾選手は新婚ホヤホヤでそうですね。

「ハイ、ついこの間ですね。今月(2月)です。式を挙げたのは」

――それはおめでとうごいます。

「ありがとうございます。婚約は去年していたんですけどね。妻には入院中、よく見舞いに来てもらって世話になりました。今では栄養面など多くの部分でサポートしてもらっています。あとは自分の両親にも、かなり面倒を見てもらいました。

病気になる前まで、柔術をやっている時はひとりで戦っているという感覚だったんですけど、あの時間があったからこそ、今は自分だけの体ではないんだなと実感しています」

――練習を再開したのはいつですか。

「完治してすぐなので、去年の8月くらいです。こう動きたいというイメージは持っていたんですけど、体も緩んでいてなかなか思い通りに動かないなと思いました。でもそれ以上に、運動をできることが何よりも嬉しかったです」

――現在の練習スケジュールは?

「基本的には毎日です。体調が良いのでスパーリングもかなりの量をやって、調整はうまくいっています。スタミナとか体力面は、けっこう戻ってきていると思います」

――復帰戦となる全日本マスター柔術選手権だけではなく、約1ヵ月後のアジアマスターインターナショナル2018にもエントリーしていますね。

「年末は仕事が忙しかったんですけど、ようやく落ち着いてきていよいよ試合に出始めようかなということですね。今回が初めてのマスター挑戦なんですけど、試合時間6分は初めてですし新鮮で楽しみです。

全日本マスターは1年以上、ブランクが開いた後での試合なので、内容云々よりも結果にこだわって、やるからにはライトフェザー級とアブソリュートの両方で優勝したいと思っています」

――これからは以前のように、アダルトにも出場していく予定ですか。

「そうですね。アダルトでもマスターでも、月1くらいで出ようと思います」

――具体的な今後の目標はを教えてください。

「全日本選手権は黒帯で優勝したことがないので、今年の全日本を獲ることです。そして、ゆくゆくは世界につなげていけばなと考えています」

――ムンジアルも目標であると。

「一度、ポイント制ではない頃の2013年に出ました。その前の年に茶帯のライトフェザー級で3位になって、次は黒帯で出て。その時は1回戦で負けてしまったんですけど……」

――世界を目指すとなれば、必然的にアジア選手権やジャパニーズ・ナショナルなど、ポイントが獲得できる大会にも出場していくということですね。

「はい。30歳という年齢的にそう長くピークは続かないと思うので、戦えるうちに戦おうかなと思います」

――今後、戦いたい相手はいますか。

「一番戦いたいのは橋本知之選手ですね。一昨年の全日本ではライトフェザー級の決勝で負けているので、リベンジしたいという気持ちがあります。それと嶋田裕太選手。まだ試合をしたことはないんですけど、今のライトフェザーのトップだと思うので、そういった相手に勝てるように頑張りたいです」

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