【Pancrase293】端貴代と対戦するバーバラ・アシオリ「足折りより、キムラが得意よ」

2018.02.01

【写真】流れるような寝技を披露しつつ、ストライカーだと強調していたアシオリーの鋭いパンチ (C)MMAPLANET

1日（木）、4日（日）に東京都台東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase293に出場する3人のブラジリアン・ファイターの公開練習が、渋谷区の和術慧舟會HEARTSで行われた。

今回、4名出場するブラジル人選手のうちイズマエル・ボンフィンが乗り継ぎの都合で来日しておらず、元ベラトール・ファイターのヒカルド・チルローニ、TUF BR優勝のグライコ・フランサ、INVICTA FCとの提携第一弾で来日を果たしたバーバラ・アシオリら3人が公開練習に臨んだ。

ここでは激しいミット打ちから、寝技の流れを披露し、短いインタビュー中にその笑顔で取材陣を魅了したアシオリが共同取材で話したことを紹介したい（※要約）

現在はチーム・アルファメールでもトレーニングをしているというアシオリは、ベテラン端貴代と対戦を前にストライカーであることを何度も繰り返していた。

──アシオリとは日本語で足を折るという意味になりますが、レッグロックは得意ですか（笑）。

「そういう意味があることは凄く気に入ったわ。でも、私は足折りより腕十字、三角絞め、キムラの方が得意よ」

──つまりアシオリ選手のベースは柔術ということですか。

「元々はムエタイをやっていたけど、MMAでは柔術の技で勝つことが多くて（4勝中2試合を絞めで勝っている）。元々、柔術の練習もしていたけどMMAを戦うようになってより力を入れるようになったから。今はサクラメントのチーム・アルファメールで練習するようになったので、グラウンドの練習の頻度が上がったの。でも、ストライカーとしてムエタイの練習も続けているわ。

普段はブラジルに住んでいて、去年は4カ月から8月までアルファメールで練習していたの。今回も試合前に2週間ほど寄る予定だったけど、ビザの発給に時間がかかり1週間しかいられなかったわ」

──アルファメールには石原夜叉坊という日本人選手がいるのですが、ちょっかいを出されることはなかったですか。

「あぁ、彼ねぇ（笑）。前も今回も話はしたけど、そういう人だっていう噂は聞いていたわ（笑）。でも、私は口説かれることはなかったわよ。柔術コーチのファービオ（プラド）がいるしね」

──今大会対戦する大ベテランでレジェンドの端貴代選手の印象を教えてください。

「彼女は日本だけでなく、世界的に女子MMAのレジェンドよ。彼女のような尊敬すべき相手と戦うことは、凄く良い経験になると思う。彼女は組んでくる相手で、私は打撃が得意なので動きのある試合になるでしょうね。

日本で戦うこと自体が光栄なことである一方で、試合は試合。KOか一本、判定になったとしてもアグレッシブで動きのある試合にしたいと思っている。打撃でKOするなら?　そうね……パンチならストレートかフック、蹴りならハイキックね。寝技だとレッグロックの可能性もあるけど（笑）、キムラか腕十字か三角ね（微笑）」

──7月にインヴィクタFCで初黒星を喫し、今回はそのインヴィクタからの派遣という形で来日が実現しました。今回の試合の意味を教えてください。

「試合はどれもが重要だけど、今回のパンクラスの試合は米国でもファイトパスで視聴されるし、多くの人が見てくれるでしょうね。その結果、またインヴィクタで試合ができることになるかもしれないけど、パンクラスは昔から地名度の高い大会なので日本で実績を積んでいきたいと思っているわ」