【UFC218】中指を立てあったヘリッグとケイシー。スプリット判定はヘリッグに
<女子ストロー級/5分3R>
フェリース・ヘリッグ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
コートニー・ケイシー(米国)
左フックをまず当てたヘリッグが、続いて右を頭部に打っていく。ケイシーは右ローを蹴るが、ややパンチが開き気味でヘリッグが踏み込んで左を当てる。その踏み込みを待つようにワンツーを放つケイシー、ヘリッグも左を当てて連打で前に出ていく。逆に右を被弾したヘリッグがケージにヘリッグを押し込み、ケージレスリングの展開に。右を差し上げてテイクダウンを奪ったヘリッグに対し、ケイシーがキムラクラッチからスイープに成功してスタンドに戻る。残り20秒でヘリッグが遠い間合いから飛び込んで右ストレート、終了間際のラッシュにはケイシーが右を返した。
2R開始早々、ワンツーを打ち合った両者。ヘリッグの左フックから初回同様にケイシーの顔面を捉える。右を見せてから左フックをいうパターンで3度パンチを被弾したケイシーが右アッパーを放つ。今度は右フックを当てたヘリッグが、ストレートも右からヒットさせる。さらに右オーバーハンドを被弾するなど、ケイシーは受け身のファイトのなかでオーバーハンドに右アッパーを合わせようとする。ややレンジの外から、同時に前に出て打ち合って離れる──という展開のなか、勢いのあるのはヘリッグで相打ちの後に手を出し、最後に左ミドルから左右のフックを打ち込んだ。
最終回、弱冠足を使うようになったヘリッグが前に出てワンツーから3発目を見せて離れる。ケイシーも自ら踏み込むが、やや距離が足らない。右リードアッパーも届かないケイシーは、ヘリッグの踏み込みに下がりながらパンチを当てるが勢いは余り感じられない。対してヘリッグはボディも織り交ぜ、顔面にフックを入れていく。ただし、同じようなリズムの打ち合いで当たって離れのなかで、ヘリッグのヒット数が多いという形だ。
残り1分を切り、両者はパンチでなく中指を立て合うというシーンが見られる……それでいて、レンジの外の攻防に館内からブーイングが起こる。最後のヘリッグのパンチからの前進で蹴り足を掴んだケイシーが崩し、立ち上がり際で反則気味のヒザ蹴りを放つ。直後にタイムアップとなり、スプリットとなりヘリッグが勝利を手にした。
もっとグラウンドが観たかったというジョー・ローガンに「特に作戦は立てていない。私はウェルラウンダーだから。彼女の方がリーチがあったけど、私のパンチは当たっていた。エモーショナルだった? ファイトはエモーショナルなものでしょう」とヘリッグは言い切った。