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【Pancrase290】半蔵に勝利、UFC出場をアピールした中原由貴─02─「ヤバいヤツらと向き合ってみたい」

Yuki Nakahara【写真】I want to Fight in UFC now. Give me a chance, pleaseとアピールした中原(C)KAORI SUGAWARA

8日(日)、東京都江東区のディファ有明で行われたPancrase290で田中半蔵に判定勝ちを収めた中原由貴インタビュー後編。

熱い気持ちで、熱くなるのを抑えながら戦った半蔵戦の勝利を引き続き振り返ってもらい、MMAファイターとしての歩み、英語でマイクアピールを行ったUFCへの想いを訊いた。

<中原由貴インタビューPart.01はコチラから>


──作戦はセコンドの方に一任されているのですか。

「そうですね。相手が決まったら僕の持っている相手選手のイメージと、セコンドが持っているイメージを擦り合わせます。ただ、どんなに言われてもやりたくないことはやらない」

──そこは譲れないと(笑)。

「でも、今日の試合は作戦が完璧にハマったと思います。今回、僕が試合までにやったのは練習だけですね。言い方は悪いですけど、セコンドが立てた作戦通りに戦ったら、相手も思った通りに動いてくれました。

戦績で言えばあまり変わらないですけど、半蔵選手は経験がありベテランなので、何発か貰ってしまいました。下がらなければパンチも貰わなかったと思うので、あの時、下がってしまったのが反省点ですね。

正直言うと倒したかったので、3R終わった時に勝ったとは思ったんですけど、ホッとしたと同時に悔しさが残りました」

──勝者のコール後、ケージサイドの酒井(正和)代表とはどのようなお話をしたのですか。

「この勝利で、6連勝です。乗っている今、北米へ行くしかないと思っています。ただ、パンクラスさんに何も言わないで勝手な発言をしてしまうと、団体の顔を潰しかねないので、酒井さんに『ダナ・ホワイトに直接メッセージを言いたい』と伝えました。

許可をもらった後にもう1度、酒井さんから呼びかけられて『試合を組んでいるシェルビーに言った方が良い』とアドバイスしてくれたんです。

英語でUFCにアピールしたヤツは俺が1発目です。インパクトを残したら何かあるかなと思いました。本当はもっと長く話そうと2週間前から考えていたんですけど、興奮していたので飛んでしまいました」

──UFCは元々目標にしていたのですか。

「最初は日本で人気がある方が身内にも伝わると思っていたんですけど、UFCも見ていると段々と目立つ事よりも強い人間とどこまで戦えるのかと言う事に興味が湧くようになりました。

『何でお前は倒れないの?! 』みたいな打撃戦とか、凄いじゃないですか。そういうのを見ていると、『俺はあれを喰らって立っていられるのか』と変な事を考えてしまうんですよ。

北米で本物と向き合ってまだやっていけるなと思うのか、現実を知るのかは経験してみないと分からない。生意気を言うようですけど、UFCで韓国人と戦えと言われたら、僕は出なくて良いと思っています。だったらロシアの方とか違うところがあるじゃないですか。

やはりUFCに出るからには米国人とか本当にヤバいヤツらと向き合ってみたい。変なスリルが好きなんでしょうね(笑)」

──広島から状況してMMAファイターを志したのも、スリルを求めてのことですか。

「そうですね。高校1年生の大晦日に、たまたま怪我をして入院中にTVで青木選手の全盛期の試合を視ました。それからすぐに『俺は高校を卒業したら格闘技をやる』と言っていましたね。やりたい仕事もなく、大学へは柔道をやっていたので推薦という道もあったんですけど、シックリきていなかったです。

19歳になる前にほとんどお金も持たないまま先輩の家に転がり込んで、マッハ道場の内弟子になりました。マッハさんにメンタルとか本当に基礎中の基礎から叩き込まれているので、そこはデカイですね」

──デビューから6年、UFCを口にできるところまで上がってきました。

「現実を知らなかっただけなんですけど、ちょっと遅かったです。今、良い位置にいるので本来ならタイトルマッチをアピールするべきなんでしょうけど、仮に上手いこと転がって北米のデカイところに出られるなら、自分の人生設計のレールには戻れます」

──最終的に目指すファイター像は?

01「ガンガン本当の自分をさらけ出して行こうと思っています。結構畏まってしまうところがあるので、もっともっと自分の面白いところも出していきたい。『コイツを使ったら間違いなく興行が盛り上がるな』と思ってもらえるようなファイターになりたいですね。まだまだ練習不足ですけど、打撃だけではなく、本当はもっと持ち上げてぶん投げたりとかしたいです」

──UFCのアピールをでき、次へ向けてどのような気持ちでしょうか。

「仕事をして、練習する。やることは変わらないです。もっと高いレベルで試合ができるのであれば、環境を整えていくことも必要だと思います。ただ、周囲の人に色々とアドバイスを貰っても、自分は自分。マイペースにやっていきたいです。今日勝ったことで、次の試合は今回以上にハードになるに違いないので、もっともっと厳しく練習します」

──では、ショーン・シェルビーでなく、日本のファンに日本語でメッセージをお願いします。

「中原由貴です。見に来てくれて今日の試合を面白いと思ってくれていたら嬉しいです。パンクラスがメインですけど、もし海外で試合をすることになったとしても、今日みたいな試合をバンバンいろんなところでしたいと思っています。名前だけでも是非覚えてください!!」

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