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【TUF25】デカゴンからオクタゴンへ、ゲイジーはジョンソン相手に西部劇ファイトを魅せることは可能か?

Justin Gaethje【写真】これまで通りのファイトスタイルでない、そんな一面も見てみたいゲイジーのオクタゴン初陣だ (C)WSOF

インターナショナル・ファイトウィーク期間中の7日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されるThe Ultimate Fighter 25 Finale「Chiesa vs Lee」。そのメインで、ついにあの男……ジャスティン・ゲイジーがUFC初陣でマイケル・ジョンソンと戦う。


WSOF世界ライト級王座を防衛すること5度、MMAデビュー以来17連勝中のゲイジーはBellator世界ライト級王者だったマイケル・チャンドラーと並び、非UFCライト級ファイターで最強の名を欲しいままにしてきた。

北コロラド時代にD-1オールアメリカン・レスラーとなっているゲイジーは、とにかく攻め気一方のファイトスタイルで、ファンの支持を集めてきた。その実、強烈な右ロー、右オーバーハンドに右アッパー、足を止めての打ち合い上等ファイトは、試合開始直後からアクセルべた踏み状態で、燃費は悪くディフェンスも疎かになりがちだ。

それ故、相手の攻撃を受け、スタミナ切れでフラフラになることも多い。ただし、ここからまた全力でパンチを振るい、豪快なスラムで勝負をつける。そんな西部劇的なファイトが受けないわけがない。

ゲイジーは記者会見でUFC初陣に当たり「色んなことが起こっているけど、エネルギーに満ち溢れているよ。マイケル・ジョンソンにはウォーを仕掛けてきてほしい」と話した。これに対して、ジョンソンが噛みついた。「ウォーの意味が分かっているのか。WSOFでやってきたウォーと、UFCは違う。ケージの中で教えてやるよ。だいたい、お前、死ぬ覚悟はできているのか?」と。

ジョンソンの言いたいことは分かる。Bellator世界ライト級王者ウィル・ブルックス、同トップコンテンダーのマーチン・ヘルド、WSOFでいえばゲイジー同様に無敵のバンタム級世界王者だったマルロン・モラエス、他団体で特筆すべき結果を残してきたファイターが世界最高峰では思ったように勝ち星を得ることができていない。

TUF12準優勝後にジョンソンがUFCで積み重ねてきたキャリアは9勝7敗。17連勝のゲイジーと白黒の数では全く歯が立たないが、その間トニー・ファーガソン、ジョー・ローゾン、グレイゾン・チバウ、エジソン・バルボーサ、ダスティン・ポイエーらに勝利してきた。

ゲイジーが倒し倒されを演じてきたルイス・ブスカペ、ルイス・パロミーノ、メルヴィン・ギラードとは相手が違うというわけだ。確かにジョンソンとは打ち合うことがなかったギラードは、敗れたとはいえゲイジーに猛攻を仕掛けている。

そんなジョンソンの最大の武器はサウスポーの構えから繰り出される左ストレート。右ロー、右ジャブを散らしておいて、しっかりと相手の正中線に照準を当てて左の拳が打ち抜かれる。遠い距離からも対戦相手を捉えることができる一方で、右フックで踏み込みつつ瞬時にして的を射る一発は強力無比だ。

テイクダウン防御も強いジョンソン。ただし、そのテイクダウンの攻防やグラウンドで削られると、最大の武器は正中線を外れ、アウトから振り回すフックに形を変えてしまう。果たしてゲイジーはジョンソンを相手にWSOF時代のようなアグレッシブ過ぎるファイトを展開するのか。もしくは困った時の命綱的だったテイクダウンを軸とした戦略を練って来るのか。もちろんプロモーターもファンも求めるのは前者だ。ただし、あの戦い方がそのまま通用するとは考え難い。

その一方で、あのやり過ぎ西部劇ゲイジー・スタイルを貫くことができれば……。あるいはテイクダウンで削っていこうが、この試合を一方的に勝つことがあるようであれば、ゲイジーは前戦でジョンソンをテイクダウン→グライディング→サブミッションで倒したカビブ・ヌルマゴメドフ級、つまりタイトル・コンテンダーの力を既に有していることになる。

■ TUF25 Finale対戦カード

<ライト級/5分5R>
ジャスティン・ゲイジー(米国)
マイケル・ジョンソン(米国)

<TUF25ウェルター級決勝/5分3R>
ディエゴ・リマ(ブラジル)
ジェシー・テイラー(米国)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
ドラッカー・クローズ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
スティーブ・ボッセ(カナダ)
ジャレッド・キャノニア(米国)

<ミドル級/5分3R>
アライアス・セオドロ(カナダ)
ブラッド・タヴァレス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルセル・フォーチュナ(ブラジル)
ジョーダン・ジョンソン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
アシュリー・ヨーダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
エド・ハーマン(米国)
CB・ダラウェー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
アスペン・ラッド(米国)

<フェザー級/5分3R>
ゲイリー・メイナード(米国)
石原夜叉坊(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
ティーシャ・トーレス(米国)
ジュリアナ・リマ(ブラジル)

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